【オフ】早く起きてよ（2 ページ13
ci視点
エーミールが事故にあったとして一週間ほど。
各々が暇な時にお見舞いと言っていいのだろうか、
まぁ、状況を確認するようになるのが日課となっていた。
本当にあいつは、人を心配させるプロなのかよ。そんな事を思ってエーミールを休みの日に見に行く。
でも、誰がいつ行っても、彼の側には先客がいる。
それは、俺ことチーノに、初めてできた後輩だ。
彼はエーミールをいつも近くで見てきたからなのであろう、いや、エーミールを親だと思っているのかもしれない。
前にA君とエーミールが喧嘩した件について、トントンから詳しく聞いた。その中には、A君の昔の話も入っていたから、そう思えた。
どうやら、大学の講義を受けてすぐに病院に通っているらしい。
病室のドアを開けると、やっぱり今日も彼はそこにいた。声を掛けると、彼はゆっくりと振り向く。その目は濁っていて、死んでいた。俺のことは映さないように。
ci「よ、A君。元気か」
「…どうも」
ci「お前、隈できてんぞ、大丈夫か？」
自分は、結構軽く振舞っている。そのため、周りにはこいつ本当に心配してんのか。と思われるかもしれないが、これでも結構心配している。だが、あいつの事だから、エーミールの事だから、俺たちを置いていかないだろうと思っているのだ。きっとメンバーもそう思っているはずだ、信頼とか、そんなやつで。
でも、A君は違う、エーミールを信頼しているかどうかという点で。そりゃ少しくらい、たぶん、いやきっとA君はエーミールをもちろん信頼しているのだろう、でも、この前聞いた話によると、ちょっとばかり違うらしい。
ある時は、階段から落ちそうになったり。
ある時は、何も無いところで転びそうになったり。
ある時は、淹れた紅茶をこぼして火傷しそうになったり。
見ていてとても怖い、A君がため息をつきながら、そう言っていたのを思い出す。
ci「A君、エーミール心配すんのもええけど…自分の体のことも考えた方がええんとちゃうか？」
「…別にいいじゃないですか、それよりも、この人の事を…」
ci「あんなぁ！見ててすごい辛そうやぞ、A君」
「……どうして、そんなに。そんなに、俺の事、気にかけるんですか…」
ci「せやなぁ、初めてできた後輩だからちゃうか？俺も分からんけど」
「…そうですか」
見ていてとても可哀想だ。この沈んだ彼の表情は、もうあいつにしか直せない。
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ぷるるたぶ - 大貴@眠いさん» 有難うございます！頑張りますね！ (2019年11月18日 0時) (
レス) id: bd2423c0a6 (このIDを非表示/違反報告)
ぷるるたぶ - ter3さん» すみません！諸事情で投稿遅れていますが、頑張ります！ (2019年11月18日 0時) (レス) id: bd2423c0a6 (このIDを非表示/違反報告)
ter3(プロフ) - エミさん起きてめっちゃ泣きました！！エミさぁぁぁぁあん (2019年11月14日 6時) (レス) id: 7aaf52466e (このIDを非表示/違反報告)
大貴@眠い(プロフ) - 兄さんの登場に、泣きました。エミさんが無事起きたのに、さらに泣きました。素敵な小説です。続きを楽しみにしてます。 (2019年11月14日 2時) (レス) id: ffd2ea8bcc (このIDを非表示/違反報告)
ter3(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！ (2019年11月3日 17時) (レス) id: 7aaf52466e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぷるるたぶ | 作成日時：2019年10月20日 1時
