ボケる人vsマジの人【合作】

朝（マジ） ページ3

遅刻ギリギリで急いでるシーンを小説にしたらどうなるのか…？

ーーーーーｷﾘﾄﾘ✂️ーーーーー

ピピピピ、と目覚ましの軽快な音で目が覚める。

と言っても、まだ寝ていたい私からしたら、不快でしか無い音だ。

カーテンを閉めた窓からでも、朝日が差し込んできて眩しい。

まだ起き上がりたくは無かったから、寝返りを打って手を伸ばし、目覚ましを止めるついでに時計を見る。

「ん？？」

と思わずすっとんきょうな声が出た。


時計の針は、「8:00」を指していた。


やばい、遅刻する。

と本能的に悟り、私は慌てて飛び起きた。


本当はこういう時、冷静な方が良いのだろうが、生憎寝起きの頭で冷静になるのは到底無理だった。

そのおかげで廊下で転びかけたり、服を上下逆に着ようとしたり災難だらけだ。

どうせ、走っても間に合わない。

そう悟ったら、一瞬だけ平静を取り戻した。

だが…。


「あーっ！！」


その時に大変な事に気付く。


宿題が…終わっていない。


その事実に頭を抱える暇もない。

とりあえず出発しなければ…。

宿題の事はその後考えれば良い。

慌てて外に出ると、自転車が無くなっていることに気付いた。

一瞬で顔から血の気が引いていく。

まさか…泥棒？

と疑った瞬間、焦る気持ちとは裏腹に、スマホが軽快な音を立てる。

こんな時に誰だと見ると、友達から『自転車学校に置きっぱなしだよ？』というメッセージがあった。

絶望すると同時に、もう間に合わなくて良いや、という感情が沸き上がる。

間に合わなくても良いから、ちゃんと学校は行こう。

そう思い、学校までの道のりをゆっくりと歩きだした。

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