14 page ページ15
.
黛 side
きっと今の俺の姿は幼い頃に暴走したあの頃みたいになってるんだろうな。人間じゃないような、まるで悪魔のような姿を。
その時の防犯カメラとかをみて、街の人とか警察が怖がった理由がよくわかる姿だった。
黛「っ、近寄らない方が、いいよ。君まで巻き込ま」
「黛さん。大丈夫です。落ち着いて、」
彼女はなんの躊躇もなくそう優しく近づいてきて、背中をポンポンと撫でてきた。
魔力の暴走で彼女自身も傷つき始めてるというのに。
黛「…！馬鹿、なの？離れて、……！！」
.
.
「目の前にボロボロになってる人いたら助けるでしょうが！！
私のことはいいから黛さんは落ち着いて自分の魔法制御することだけ集中してください。」
.
.
黛「……っ、……」
それから少したって魔法の暴走が収まると一気に体の力が抜けた。
貴方 side
黛「怖い、でしょ……この姿。」
「……怖く、ないけど…。」
ぐったりとした黛さんを近くにあるベットに寄りかからせる。めちゃくちゃ軽くてマジでびっくりするよねほんと。
黛「……」
「……だって中身はしっかり黛さんでしょ。外見が変わったとしても、中身が黛さんだってわかってたら怖くも何ともないよ。」
黛「……はは、本当に不思議な人だね君は、」
目を逸らしてまた寂しげな顔で笑った。
正直、黛さんの部屋に来てどうしようとかなんの話しをしよう、とかぜんっぜん考えてきてない。もう心が動くままきました。我ながらすごいバカ。
それでもなんとなくだけど、……あの日から感じていることがひとつだけある。
「……今からする話はただの私の憶測。………………黛さんって、本当は、
.
.
本当は愛されたい、だなんて思ってないんじゃないんですか？」
.
.
黛「……。」
だってそうじゃん、愛されたければ告白なりなんなりOKすればいい話。黛さんの人気ぶりをみればそんなこと簡単にできる話。
「黛さんは自分でわかってますよね。貴方は愛して欲しいんじゃない。
.
.
その闇魔法をもった自分を認めてほしい。
だから告白されたとき、自分と自分の魔法を別として見られたことが納得いかなかった。闇魔法を持った黛灰を、誰かに認めて、好きになってもらいたかった。
そうじゃ、ないの？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1554人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
の〜さん（旧もこ）(プロフ) - 私2j3jの人達全員推しなのと逆ハー大好物なので嬉しいです！出来たら全員に恋愛的に愛されたいです。無理ならすみません。更新頑張ってください。楽しみにしてます。 (10月29日 13時) (
レス) @page2 id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
もち(プロフ) - めっちゃおもしろくて一気読みしてます…！更新頑張ってください (2023年3月7日 15時) (レス) id: 977eb4ff28 (このIDを非表示/違反報告)
Mii - 更新ありがとうございます！楽しみにしてたので嬉しいです！これからも頑張ってください‼ (2022年3月7日 22時) (レス) @page47 id: ab68ed3b82 (このIDを非表示/違反報告)
オタク - 更新ありがとうございますｯｯｯ!!!!!! (2022年3月6日 22時) (レス) @page47 id: 069b2b7513 (このIDを非表示/違反報告)
りありる(プロフ) - ざくろさん» 漣は一応固定苗字にさせてもらっていて、漣(名前)となっています。変換されるのは名前だけとなっています！まだあまり親しくなかったりする人は苗字で呼ばせています！混乱させてしまって申し訳ないです( ･ ･̥ ) (2022年2月28日 18時) (レス) id: b7878d91d3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なぴ
| 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/personal.php?t=6cb8663f2f980bc57bbdf32b25f0e2a8...
作成日時：2022年1月9日 1時
