シルバーの指輪 02 ページ5
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ずっと、忘れられなかった。
私の勘違いで逃げ出して、
彼は、いつも、お前だけだよって言ってくれてたのに。
ダダっ広い公園のベンチにひとりで座り込む彼を見つけ、目の前に立つ。
｢瑞稀くん！｣
｢…A、言ってくれたら迎えに行ったのに｣
｢ううん、いいの。｣
おいで、と隣に座らされ 肩がくっつきそうな距離にドキドキする。少し手を伸ばせば触れちゃいそう。
ふあ、と欠伸をして眠そうに目を擦った瑞稀くんは帽子を被り直す。…え、うそ。
｢瑞稀くん、黒染したの！？｣
｢ん？ああ、似合うっしょ。でもちょっと切りすぎたかも…｣
｢ううん！格好いいよ！｣
私と付き合っていた時の瑞稀くんも黒髪だったっけ、
かっこいいなあ、なんだろう、好きって自覚してから何でもかっこよく見える。これこそ恋愛マジックだあ…。
指にはめたぶかぶかの指輪を触りながら、いつ切り出そうかとソワソワする。
｢…で、話あるんでしょ？｣
｢あ、うん…、｣
｢ゆっくりでいいよ。その方がAといる時間も長くなるし｣
｢っ、そういう事言わないでよ｣
｢何 照れてんの？｣
熱くなる顔を見られまいと反対側に背ける。
でも、そんな些細な抵抗は瑞稀くんに敵うはずもなくて。
｢ね、俺だけしかいないんだからさ、顔見せて？｣
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ぱんだ(プロフ) - 龍我くん推しのわたしにとって最高の作品でした！ありがとうございます！！ (2019年11月27日 20時) (
レス) id: d9659703c8 (このIDを非表示/違反報告)
きょん(プロフ) - 絶対これ龍我くん結末じゃん！って思ってた瑞稀くん派の私からしたらとても嬉しい結末です。最後まで楽しみにしてます！ (2019年11月24日 12時) (レス) id: 09640d6b31 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蕎麦リアン
| 作成日時：2019年11月16日 22時
