消えた兄を探すため、元光柱の娘は鬼殺隊に入る！ (ページ11)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:3,213 hit

次の任務に向かう途中にてページ11

次の日のこと。鎹烏からの指令で、次の任務の場所へと向かっていると「頼むよっ‼」と声がすぐ近くから聞こえてきた。
その方を見ると…どこかで見たことがある金髪男子が女の子に掴みかかっていて…あっ、昨日浅草で叫んでいた花札のようなものを耳につけた少年もいる！金髪男子が女の子に涙声で

「頼む！頼む！頼む！結婚してくれ‼」

と頼んでいた。え、結婚…。何でそんなところで結婚申し込んでいるの？しかも女の子、チョー嫌がってるし…。だが、金髪男子は嫌がってる女の子に聞かれてもないのに、結婚してほしい理由を続けた。何というか…めっちゃヤバイ、うん。花札少年も何が何だか分かっていないようだ。そこに立ち止まっている。と、花札少年のところに雀が飛んできてその少年に何か、必死に説明している。その間にも金髪男子は女の子に求婚している。
雀の何かの説明が終わる。私にはさっぱり何いってるか分からなかったけど、少年の方はわかったようで

「そうか、わかった‼何とかするから！」

と言って、金髪男子の方へ行って……金髪男子の服を持って女の子から、引きはがした！そして金髪男子にごもっともな言葉を続ける。金髪男子はしばらく目をパチパチしていたが、花札少年の服を見て「あっ、隊服…。」と呟いた。

「お前は最終選別の時の…‼」
「お前みたいな奴は知人に存在しない‼知らん！」

そうだ！そうそう、この人たち最終選別にいたわ‼しかし…金髪男子、凄い言われようだなぁ…。そこだけは同情する。
金髪男子がしばらくギャーギャー言っていたが、花札少年がパッと金髪男子から手を離すと女の子に帰ることを促した。金髪男子はまたギャアギャア騒ぎだしたが、女の子に思いっきり頬を殴られて、その女の子が金髪男子の頭をぺちぺちし始めたので、慌てて私は止めにはいった。

「あの、えっと、落ち着いてください‼」
「誰ですか、あなた‼止めないでくださいよ！……いつ私があなたを好きだと言いましたか！？」

それから女の子と金髪男子の口論が始まる。花札少年はドン引きの目で金髪男子を見ている。

「それだけ元気なら大丈夫ですね！さようなら！」

女の子はそう言いきった後、うるさい金髪男子を置いて去っていた。何ていうか……物凄い思い込みが激しい人だね、金髪男子…。