にかいめ ページ7
「え、隣に寝ないの」
「え、逆に寝れると
思ってたの？」
シュンという効果音が
つきそうなほど蓮は落ち込んでいて。
「Aちゃんの隣に
寝れると思ってたのに！」
「蓮のお布団はこちらで〜す」
私のベッドの隣に新しく敷いた
布団を見て蓮は少し不貞腐れながらも
布団に入った。
「、、、ん、、、、」
「あ、起きた」
薄ら目を開けると
蓮のドアップが視界に飛び込んできて
思わず体が跳ねる。
「え、おっ、おはよ」
「おはよ。
あ、別に変なこととかしてないよ。
ただ寝顔見てただけ〜」
そう言うとまた蓮はニーッと笑って
リビングへと向かった。
「寝顔見るだけでも十分変な事だよ」
クーラーの効いた部屋は少し
肌寒くてカーディガンを羽織れば
蓮は嬉しそうに私を見る
「そのカーディガン似合ってるね。
めっちゃ可愛い」
「、、あ、、ありがとう」
男の人にこう真っ直ぐ褒められる
ことなんてここ最近なかったから
目が泳ぐ。
「今日一緒に行こうね？」
そう蓮は嬉しそうに言う。
「え？蓮迎えに来るでしょ？」
「Aちゃんと行きたくて
迎え断った！」
そう言うと蓮は、へへへと笑った。
「、、、まぁ、いいけど」
仕事に行く前に付き合って！
と蓮に手を引かれるまま買い物に付き合う。
「これで今日から俺も
パジャマで寝れる」
そう紙袋を持ちながら言う蓮は
確かに可愛い顔をしてる。
「仕事前に買わなくてもいいじゃん」
「Aちゃんと買い物したかったんだもん」
、、、うちのペットは心臓に悪い。
「おはようございます〜」
準備をして入ればそこには
見覚えのある姿がチラホラ。
深「A、おはよ」
「、、深澤さん、おはようございます」
深「昨日さ、LINEって見た？」
「あ〜えっと、、」
深「返事ないからアカウントでも
変わったのかと思って」
もしかして、俺ブロックされてる？
なんて目の前の辰哉は苦笑い。
目「Aちゃ〜ん俺準備出来てる〜！」
遠くの方から蓮の声がして
後ろを振り返ると蓮が
こっちこっちと手招きしていた。
「ごめんなさい、深澤さん。
またお話します」
深「ちょ、待って」
頭を下げて、逃げるように蓮のところに来る。
目「、、妬けるなぁ」
「え？」
目「ふっかさんの前だと
そんな可愛い顔するんだもん。
Aちゃん。」
そう言うと蓮は私の頬に手を伸ばす。
目「赤くしちゃって。」
「仕事場ではからかわないで」
そう言うと、はぁ〜い。
と蓮は前を向いた。
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作者名：あやぴ
| 作成日時：2021年9月7日 3時
