元カレとペット？【紫・黒】 (ページ30)

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疑惑ページ30

「蓮～？」

「ん～？なに～？」

「、、ご飯出来たんだけど」

「おっ！美味しそうじゃん！」

そう言って蓮はいつもと変わらず
いただきますと手を合わせると
美味しそうにご飯を頬張る。

、、少し前までは普通で
他でもない幸せな光景だった。

でも、今は少し違う。

深「目黒が浮気？」

目の前のコーヒーに入ったストローを
クルクルと回しながら辰哉が
驚いたように声を上げた。

辰哉の顔色を伺いながら
小さく頷けば辰哉は、
目黒に限ってそれはない！
と大笑いしながら否定した。

「でも、最近おかしいんだよ。
ご飯用意してても携帯ばっかりで
全然手伝ったりしてくれないし。
前まではテーブルとか床の上とか
そこらじゅうに携帯置きっぱなしだったのに
今では肌身離さず持ってくの。
、、私に見られるの嫌なのかなって
思っちゃうくらいに。」

そこまで言うと目の前の辰哉は
少しう～んと考え込んだ。

深「確かに最近あいつ携帯
よく見るようにはなったよな。
それは俺も思ってた。
楽屋に携帯放置しっぱなしなんて
日常茶飯事だったのに最近ほんとに
パタッとなくなったわ、そういえば」

「何か証拠があるわけじゃないの。
でも、ちょっと不安で」

深「んで、メイク中も浮かない顔してたと」

「、、隠してるつもりだったんだけど」

深「バレバレですよ。
何年Aのこと近くで見てきたと思ってんだよ。」

俺は騙せないよ。
そう言うと辰哉はいたずらっぽく笑った。

深「まぁ、俺も注意深く
見るようにはするけどAも
あんま考えすぎないことだな。
Aの勘違いな可能性だってあんだからさ」

私の頭をわしゃわしゃ撫でると
いつでも相談くらいなら乗ってやるから。
そう言って辰哉はカフェを後にした。