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Aとの出会い。

「新しくマネージャーになりました。」

そういって俺らに頭を下げた女。

翔「前までの人は?」

「別のグループ専属になりました。
なので、私が。」

あの時の俺はどこか女に不信感があって。
こいつの心の中に下心があるんじゃないか、なんて。
そんなことを思っていた。

翔「あのマネージャー慣れない・・・俺。」

照「なんで?いいやつじゃん。」

照が言うように
仕事はかなり出来るし文句はない。

翔「女って時点でダメなんだよな〜俺!!」

どういうことだよ!なんて笑っている照を横目に
俺はもやもや。なんでほかのやつは心許してんの?
ぐらいに思っていた。

「渡辺さん、明日「あ〜またメールで送っといて〜」
了解しました。」

あの時の俺はAにとってすごく
嫌な奴だったと思う。


ある日、たまたま通りかかった廊下で
Aの姿を見かけた。
周りに数人の女もいた。

女「Snowmanの誰狙いなの?
いいなぁ、イケメンぞろいの専属なんて」

誰か紹介してよ〜なんて声が聞こえて
あぁ、こいつも同類か。そう思った。

「なんであなたみたいな方に
私の大事な人を紹介しないといけないんですか?」

女「は?」

聞こえてきた言葉は俺が予想していたのとは
全然違った。

女「あ、あんた・・・調子に乗ってんじゃないわよ!」

「調子に乗ってるのは、あなたです。
メンバーは今すごくデビューのために頑張っています。
自分の時間もなにもかも犠牲にして。
そんなみんなの努力、私が裏切れるわけないでしょう」

そう言うと取り巻きの女は
何も言えなくて、Aを廊下の壁に押し付けると
足早に去っていった。

翔「・・・A」

「あ、渡辺さん」

お疲れ様です。
そう言って何事もなかったかのように振る舞うAに
俺は一生かなわないと思った。

翔「今日の・・・スケジュールは?」

「え?」

翔「だから、今日の俺のスケジュール!」

「あ・・・あ、ちょっと待ってくださいね」

それまで俺から話かけることがなかったから
その時のAの戸惑った顔を俺は今も覚えてる。



翔「初めまして。渡辺翔太です。」

次は俺からAに。
Aが俺にしてくれたように。

「初めまして。渡辺さん。」

翔「前は翔太って呼んでたから、翔太でいいよ。」

「翔太」

翔「Aのこと、色々教えてよ。」

「私も、翔太のこと、たくさん知りたいです。」

そう笑った君は、やっぱり
僕の大好きだったAだった。

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設定タグ:SnowMan , 目黒蓮 , 岩本照   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:あやぴのかやあ | 作成日時:2020年8月8日 22時

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