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舘「痛いとこない？」
「ない、、」
舘「、、なんでそんな泣きそうな顔
してるの？やっぱどっか痛い？」
「、、、涼太に怒られたの
初めてだったから」
そう言ってAは静かに泣いてた。
舘「怒ったんじゃないよ。
ごめん、大きい声出して」
Aの肩を支えながら
そのまま、楽屋まで連れて帰った。
「あの時から今まで、
涼太にずっと心配しかかけてないね」
そう言うと目の前のAは
俺のよく知ってる顔で笑った。
舘「、、、思い出した？」
「、、うん。
って言っても全部じゃないよ？
けど、涼太とどんな風に関わ「A、、」
涼太、、、？」
嬉しくて嬉しくて、
思わずそのままAを抱き締めていた。
舘「全部じゃなくていい。
俺を思い出してくれたことが
本当に嬉しい。」
Aが、涼太くん
ではなくて自然と涼太って呼んでくれる。
そんな、当たり前を失くして
初めて幸せだったんだと思い知ったから。
舘「A？」
「なに？」
舘「ゆっくりでいいからさ。
今みたいに俺との事また思い出してよ」
「うん、絶対思い出すよ」
自信があるの。
そう言うとAは
本当に綺麗な顔で笑った。
「ねぇ、涼太。
花火まだいっぱいあるから
みんな呼んでやらない？
2人じゃこれなくならないよ？」
舘「仕方ないな。
Aはみんなでやりたかったんだろ？」
「バレちゃった？
、、、でも、涼太と2人で話せたのは
私も嬉しかったよ？」
そう言うとAは俺らの
部屋へ一目散に走っていった。
舘「、、、それはずるいよ」
Aにとっての俺はまだきっと
友達？仕事仲間？なんだろうけど
いつかこの大きく膨らんだ気持ちを
伝えられる日が来ますように
佐「花火やろう〜！！！！」
「ラウ！ちょっと待って」
ラ「待たないっ！
あ〜！舘様用意してくれたのっ！？」
「深澤さん近い。」
深「一緒に花火俺もする〜！」
「阿部ちゃんも近い！！」
阿「Aの火は俺がつけてあげる！」
各々がAの周りに集まってくる
岩「で？2人でゆっくり話出来た？」
俺の隣に来てそう言う照。
舘「お見通しか。」
岩「さっき、川辺で喋ってた時。
舘さんだけ納得してなさそうだったから」
舘「まだ、完全になったわけじゃない。
でも、やっと前に進めそうだよ。」
そう笑顔で言うと
照も「それはよかった」と
Aたちの輪に混ざっていった。
「涼太もやるよ〜！？」
舘「今行く！！」
とりあえず、俺は一歩前進ってことで。
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作者名：あやぴのかやあ
| 作成日時：2020年8月8日 22時
