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深「Aは？」
楽屋に居た佐久間に聞けば
さっきスタッフさんに呼ばれて
出ていったよ〜と言われた。
深「どこ行ったんだよあいつ。」
扉を出て少し歩いていると
ある部屋の扉の前で俺の足が止まった。
深「なにしてんの？」
「深澤さ、、、」
オドオドした目で俺を見てるA。
そんなAを壁際に追い詰めて
ニヤニヤと笑っているのは俺らも少し
警戒してた番組のプロデューサー。
「あぁ、深澤さん。
いやいや、ちょっとねSnowManの
企画の打ち合わせをと思って。」
そう言うとプロデューサーは俺の耳元で
「Aちゃん、気に入ったよ。」
深「は？」
「人が大事にしているものほど
綺麗に見えるって言うだろ？」
深「、、、Aは俺らが守るんで」
そう俺が睨みつけると
プロデューサーは怪しい笑みを浮かべて
部屋の外へと出ていった。
その場に力なくヘタヘタと
座り込んだAは薄ら涙を浮かべていて。
深「お前、なにやってんの。」
そう言って目線を合わせてしゃがむと
Aは小さな声でごめんねと呟いた。
「打ち合わせって言われて。
別室に資料忘れたからそこでって、、
言われて、素直に着いてきたらこんなことに。」
深「はぁ、、、本当自覚なさすぎなの。」
「え？」
深「A、可愛いから。
そんな、優しい男だけじゃないってこと。
下心のある男だっているんだから。」
そう言うと、Aは俯いてしまった。
深「俺が来なかったらどうし、、、え、？」
言い終わる前に、俺の胸にAが
飛び込んできて。そのまま床に倒れ込んだ。
寝転がる俺の上でAの肩は小刻みに震えていた。
深「、、、馬鹿だな、本当。」
怖かったんだろ？
そう聞くと、Aの首が縦に揺れる。
深「だから俺らからあんまり
離れんなって、俺いつも言ってんじゃん」
「、、ごめんなさい。」
深「本当、、何も無くてよかったよ。」
そう言って頭を撫でる。
「ありがとう深澤さん。
もう、大丈「待って。」え？」
Aが起き上がると同時に
俺の体からも離れて。
出口に向かおうとするAを
気付いた時には俺が
後ろから抱きしめていた。
「深澤さ、、ん？」
深「、、久しぶりの2人だからさ。
もう少しだけ、こうしてていい、、かな？」
「、、これも下心？」
そう言っていたずらに笑うA。
深「いや、、、これは俺の癒し」
恥ずかしくてAの首筋に
顔を埋めれば久しぶりの温もりを感じて。
柄にもなく胸がうるさく騒ぎ出した。
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作者名：あやぴのかやあ
| 作成日時：2020年8月8日 22時
