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「お疲れ様です〜」
目「お疲れ」
雑誌の取材が終わって
楽屋に戻れば、少し眠そうなAがいた。
目「今日俺で最後だよね?
すぐ帰る準備するわ」
「そんな、ゆっくりでいいですよ」
目「、、、なんか様子おかしくね?」
俺と会話してるはずなのに全然目も
合わなくてどこか上の空。
「そんな、全然大丈夫です」
目「ちょっとごめんな?」
Aの頬に手を添える
目「待って!?お前熱あんだろ!?」
「大丈夫ですよ、、、」
そう言うAの目は熱のせいか
潤んでて、息も少し荒い。
目「なんで誰にも言わなかったんだよ」
「、、やっと慣れてきたところだったから、、」
Aらしいっちゃ、Aらしい。
すぐ無理するところは変わらない。
目「送ってく。明日休みだし。」
「そんな、目黒くんに迷惑かけられない、、」
目「いいから、立てる?
全然俺にもたれてくれていいから」
もうすでに足取りフラフラなAを
抱えると、ゆっくりと歩き出す。
「ほんと、、すいません、、」
目「謝らなくていいよ。
とりあえず家まで我慢して。
辛かったら言って」
コクコク頷くA。
目「あ、すいません。
ここまでお願いします。」
タクシーの運転手さんにそう告げると
車が動き出す。
「私の家そっちじゃ、、、」
目「このままのA、家に帰すわけには
いかないっしょ。今日は俺ん家でもいい?」
「でも、そんな、、」
目「いいから。
Aは気にすんな」
そう言って頭を撫でると
少し安心したのかAの力が抜けて
俺の肩にもたれかかってくる。
その矢先、Aの体がブルブルと震える。
目「もしかして、寒い?」
「す、、少しだけ」
目「もっとくっついていいよ。
あと、これ。羽織ってて」
自分のパーカーをAにかけて
傍に寄せる。手を握れば力なく
握り返された。
目「大丈夫?寒い?」
「少し暖かくなった。」
そう言ってAはヘラヘラ笑った。
目「それは良かった。」
釣れない態度かもしれないけど
心の中はドキドキドキドキうるさくて
早く家に着いてくれ。
そんなことを思っていた。
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作者名:あやぴのかやあ | 作成日時:2020年8月8日 22時