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「はいっ!
あ、次こっちでお願いします!」
阿「頑張ってるね、A」
「阿部ちゃん!!」
Aが現場復帰して1週間。
最初はただ見てるだけだったけど
最近では自分から積極的に動いてる。
元々要領は良い子だったから
染みついたものもあるんだろうけど。
「今日、阿部ちゃん
別収録だったよね??」
スケジュール帳を見ながらそう聞く。
阿「Aが大丈夫かな〜と思って。
収録のスタジオが近かったから
ちょっと寄ってみた。」
「ありがとうございます!!」
そう言って深々頭を下げる。
阿「なんかこうしてAが
現場にいるのが不思議なんだよなぁ」
「1ヶ月くらいいませんでしたからね、、」
すいません、、
なんて謝るから咄嗟に否定する。
阿「いや、そういうことじゃなくて!
Aがいると嬉しいって、話。」
「私も、みなさんのそばに居られて
すごく嬉しいです!」
そう言ってニッコリ笑ったA。
遠くの方で、康二がAを
呼ぶ声がした。
阿「ねぇ、ちょっと待って。」
その声の方へ向かうとする
Aの手を捕まえた。
「阿部、、ちゃん?」
阿「次の現場までの充電。」
そのままAを抱き締める。
こんなこと、自分がするとは
思わなかった。
でも、明らかにメンバーは
Aへの態度が変わってる。
仕事だけじゃない。
違う意味での好きが芽生えてる。
だから、俺も相当焦ってた。
阿「ごめん。」
そっとAから離れると
Aは不思議そうな顔でこちらを見ていた。
「どうして謝るの?」
阿「Aは嫌じゃなかった?」
俺に抱きしめられるの。
そう聞くのは恐くて。
「嫌じゃないよ。
阿部ちゃんがそれで元気出るなら
いつでもしてあげる!!」
阿「、、ありがと。」
きっとまだAは俺たちの
気持ちには気付いてない。
それに今Aを混乱させるのも
違うと思うんだ。
「あ、阿部ちゃん、、
もうそこまで康二来てるみたいだから
私行くね!!」
頑張ってね!そう言うと
Aは颯爽と楽屋へ消えていった。
阿「ライバル多すぎるな、、」
でも、今は俺が1歩リードかな。
そんなことを思いながら俺も
現場に向かった。
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作者名:あやぴのかやあ | 作成日時:2020年8月8日 22時