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俺は、いつもAを怒らせていた気がする。
「さっくん!もう本当うるさい!!」
佐「なんでそんなこと言うの?!」
「遊びじゃないの!!
仕事してるの!お仕事!!」
ぷんすかと効果音が聞こえそうな表情で
またパソコンとにらめっこ。
そんなAの横顔を見るのが好きだった。
佐「すいません・・・」
動画の撮影で大遅刻をしてしまった俺。
メンバーにも怒られて、いつもの元気な
俺では到底いられなかった。
「さっくん」
佐「A・・本当にごめん」
「みんなも怒ってて
あんな風に言ったんじゃないと思うよ。」
そう言うと俺の横に
ちょこんと座るA。
「さっくんのね、みんないいとこ
たくさん知ってるの。
だから、こんなことでさっくんの
いいとこが0になっちゃうのがすごく
すーーっごく悔しいんだよ。」
佐「うん。」
「私も、普段さっくんのこと
うるさーい!とか静かにしてーー!
なんて言っちゃうけどさ。
本当は救われてる事の方が多いんだよ?」
佐「本当に?」
「仕事で疲れた〜とかミスした〜とか
そんな時にさっくんの元気な声聞くと
また頑張ろって思えるんだよ。
きっとそれは、メンバーもファンの子たちも
そう思ってると思うよ」
佐「、、、ありがとう。」
落ち込んでるなんて
らしくないぞ!!なんて
俺を勇気づけてくれる。
だから、煙たがられても怒られても
Aの傍では元気で居ようって
笑顔を作れる人になろうって
あの時俺は誓ったんだ。
面会の日、俺はいつもの
笑顔でいられるだろうか。
病室に入るまでドキドキが止まらなかった。
目の前にいるのは
俺のだいすきなA。
久しぶりに見る、A。
佐「あ、えと、、、」
「佐久間でありま〜す!!!」
佐「へ??」
「キラシ!」
佐「なんで、それ、、、」
「いきなりごめんなさい(笑)
深澤さんがこうすると佐久間さんが
絶対喜ぶからって。」
泣きそうになった。
Aがいる。
目の前で笑ってる。
俺の好きなAだ。
佐「佐久間大介でありま〜す!!
今日はAちゃんと仲良くなりに
来たでありま〜す!!!
まずは、こちら!!僕の嫁から紹介します!」
そう言ってAが好きな漫画やフィギュアを
取り出せばAはキラキラと目を輝かせた。
佐「これはね、Aが
俺に教えてくれたんだよ?
すごく面白くてね?!」
俺はやっぱり
Aが大好きだ。
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作者名:あやぴのかやあ | 作成日時:2020年8月8日 22時