カメラの中のあの景色【ヒプマイ】

写真が三枚 ページ4

地獄のような
登校が終わった。


いつもの5倍くらい道が長く感じたわ...



三「...あれ、席ここだったっけ？」

「...まぁ。」

三「ふーん...」


まぁ、どうでもいいか


三郎くんは
そういって席について小テストの予習をし始めた


まぁ、どうでもよかぁないがな...


私は、
ライカで
外の風景を撮る。


朝って好きなんだよね。
少し冷たい感じ、
まだ世界が出来上がってなくて、
この世界には私が一人しかいないみたいで、

静まり返ったいつもは騒がしい
坂道をゆっくり歩くのが大好きだ。



撮っていった
写真を見ていく。

一番最初に撮った写真...

満面の笑みで写真に写っている彼。



私の初恋の人...っていうか...現在進行形で好き。


まぁ、この後には一回も
写真など撮れてないのだけれど。

好きになってから九年目


未だマシなアプローチなどできてない。


こんなんだったらまだ
小学生の頃の、

まだ純粋に好きだった頃に
戻りたい。




カメラを前方に向けて、
撮影ボタンを押そうとするが



それは盗撮になるのでやめておいた。

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