. ページ2
「も〜…あの子ったら……」
呆れたように頭を押さえながら呟く日向さんをみるに、忘れたのは一度や二度ではないのだろう。
まぁ翔陽くんならやりかねないよね、うん。解釈一致(?)
「いつもなら届けるんだけど、今から実家帰らなきゃいけないし、夏も一人にはできないしなぁ、、」
うーんと悩むものの、チラチラとこちらを見る日向さん。
え??まって嫌な予感するよ???
「ごめんねAくん、せっかくの休みだとは思うんだけど、」
まってまって日向さんそれ以上は
「靴、翔陽に届けてあげてくれない??」
「……………わかりました。」
ってわけで、俺は烏野高校に向かってる。
いやまあ別に???どうせ帰ってゴロゴロするだけだし??俺優しいから??届けてあげよっかなーって思っただけだし???
日向家の顔に負けたわけではねーから!!!嘘!!!!大敗北!!!!あそこ顔面強すぎ!!!!!眩しい!!!!
というか、翔陽くんも変わらないなぁ、おっちょこちょいなとこ。そんなとこも可愛いんだけど。
そうこうしているうちにちらほらと増えつつある烏野高校の制服であろう人々の波を逆流していくと、無事に目的地に着いた。
着いたはいいが、肝心の体育館の場所がわからない……。盲点だった…。
しゃーなし、聞くか。
「あの、すみません」
「あれ、どうしたの君?迷子?」
「いえ、忘れ物を届けたくて…。体育館ってどこにありますか?」
「そうなんだ!ここを左に曲がって、真っ直ぐ行ったら体育館だよ」
「わかりました。ありがとうございます」
ぺこり、と会釈をしてから再び歩き出す。
何気に高校の敷地に入るのは初めてだからね、ワクワクしちゃうね!!
「びっっくりした……モデルかと思った…」
「俺もびっくりした、少女漫画始まるかと思ったもん」
「調子乗んな」
「えぇ辛辣」
184人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:わたがき | 作成日時:2024年3月23日 21時