募集企画─オリキャラ名簿─ NO.03 (ページ28)

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《過去》
家族構成：祖父弦司げんじ八段の師範 66歳
・・・・：祖母清子きよこ趣味は生花 64歳
・・・・：父親倭斗やまと七段の先生 43歳
・・・・：母親紅玲葉くれは旧姓は鳳 41歳
・・・・：娘小夜

衣魏家は歴史を辿れば武家だった。とても古い家系なので母屋もある、離もある、庭もある、さらには剣道場まであるという敷地面積の広い日本屋敷で暮らしている。
流石に馬小屋は無い。
家での稽古や部活やら勉強やら趣味で忙しいが、充実した毎日を過ごせている

道場を開いているのは当主である祖父で、剣道の師範。
父は剣道の先生を務めている。とても厳しいが道場を出れば優しい笑顔になるので昔はそのギャップから二重人格なんじゃないかと疑っていた
初めて父との稽古で一本取った時、とても嬉しかったのをよく覚えている。褒美で機織り機を強請ったことも。

そんな昔から決めている座右の銘は「言葉より行動」
好きな言葉は「好きなことを好きなだけ」
この言葉らは小さい時に親から言われ続けた言葉で、今でも大事に胸にしまっている

そんな小夜にも、幼馴染がいた。小五から中二までの間、幼馴染である彼が恋人だった。着物が好きで自分でもよく着て見せては褒めてくれるくらい、仲が良かった。当時は彼をちゃんと愛していた。彼にもちゃんと愛されていた。そう、思っていたのはあたしだけだったみたいだ。
相手が二股、ではなく四股かけていたことを知り別れた。
今ではもう思い出したくもない黒歴史となっている

いつの間にか好きだと言い張っていた着物。気がつけば部屋には着物や羽織り、着物のカタログや写真集、飾り紐、細かい装飾品なんかが部屋のほとんどを占めるようになっていた。一生消えない傷を負った心には、とても優しく包み込んでくれる、心を埋めてくれる唯一の存在だった。