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和也「…A」
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和也があからさまに傷ついた顔をした。
でも、知らない。
もう顔色伺って話してる場合じゃない。
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「…私が気づいてないと思ってた？」
和也「…」
「ブレスレットがなくなってから」
和也「…」
「和也さ、ずっと私こと疑ってる」
和也「…A」
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まさか、と思いながら和也を見てた。
和也『……もうこの話禁止』
そう言われた、あの日からずっと。
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だって、三年だよ？
お互いそんな薄っぺらい関係じゃないって分かってるはずなのに。
…好きなのに。
伝わってるはずなのに。…はず、なのに。
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「…私がまだ。櫻井先生のこと好きなんじゃないか、って思ってるでしょ」
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和也が一瞬目を見開いて、眉を下げて困った顔をした。
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「…」
和也「…それは」
「…そりゃあ、ブレスレットがなくなってショックだった」
和也「…」
「…それで、和也に変な心配かけたのは謝る」
和也「…。」
「…でも、そんな信用ないかな…」
和也「…A」
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言葉にすると、あまりにも辛くて泣きたくなんてないのに、涙が次から次へと溢れてしまう。
必死に目をゴシゴシと擦る。
和也をそっと見ると、琥珀色の瞳がゆらゆらと揺れた。…泣きそうな顔してる。
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「…ごめん。…私今日バイトだった」
和也「嘘つくな」
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分かりきってる嘘をついてまで、ここにいたくなかった。
これ以上いたら、もっと自分が嫌になって死にたくなる。
なのに、和也が私の腕を掴んで離さない。
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「…お願いだから。…コンビニ行ってくる！」
和也「…あっ、ちょっ！A」
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思いっきり腕を振って和也の手を離すと、必要最低限のスマホと財布だけを持って外に出た。
背中に和也の私の名前を呼ぶ声が聞こえるけど、余計涙が出てくるだけで。振り返らなかった。
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「……最低だ」
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何も考えずに外に飛び出したから、外に出てもおかしくない格好だけど
冬で、この時間の服装にしてには薄着すぎる。
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悲しいからなのか、寒いからなのか、分からないけど鼻をすすった。
多分、どっちもだろう。
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きりさく(プロフ) - め ろ ん 。さん» ありがとうございます！読んで頂けて光栄です(^^)嫉妬も二宮くんだから可愛くなっちゃうんですよね〜（笑） (2017年2月16日 18時) (
レス) id: ea9b924c2e (このIDを非表示/違反報告)
きりさく(プロフ) - 愛乃さん» ありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです(^^) (2017年2月16日 18時) (レス) id: ea9b924c2e (このIDを非表示/違反報告)
め ろ ん 。(プロフ) - きりさくさん完結お疲れ様です！！ 今まできりさくさんのお話ほとんど読んできましたがこのお話が私は一番好きになりました！！ 二宮くんの嫉妬がただただ可愛かったなぁ… 次のお話も楽しみにしてますね！ (2017年2月16日 8時) (レス) id: 22633c86d2 (このIDを非表示/違反報告)
愛乃 - すごくおもしろかったです！！ (2017年2月15日 22時) (レス) id: eacf15c7ed (このIDを非表示/違反報告)
きりさく(プロフ) - まゆみんさん» コメントありがとうございます！ケチャップ口元に付けなきゃですね！（笑） (2017年2月10日 21時) (レス) id: ea9b924c2e (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時：2017年2月8日 0時
