ま だ 見 ぬ 地 図

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村上side









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大倉 と 丸 、亮 と すばる が出ていってから 、取り残された 俺ら3人の間に 長い沈黙が流れた 。









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『 … あの、さ …』









突然安が口を開いた 。









｢ なんや 、｣









少しでも平常心を保とうとして 、冷たく返してしまった 。









『 まだ… 言わなあかん事あんねん 。』









また 、安の目から涙がこぼれた 。

そんな安の様子に 、妙な不安がつのる 。









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『 僕の病気 … 、








死亡率 50〜70% なんやて … ｯ 』









｢ はっ… ？ ｣









あまりの衝撃的な内容に 、頭ん中が真っ白になる 。









『 そんで …






助かったとしても 、…









後遺症が残る確率が20〜30% って… ｯ 』









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更に続けられた あまりにも残酷すぎる現実 。









なんでこんなにも神様は不平等なんやろ 。

明るくて 、誰にでも優しい … いろんな人から好かれるようなこんないいやつ 。


なんで病気なんかにすんねん …ｯ









｢ 安 … ｣









気づいたら 、涙でぐしゃぐしゃになった顔の横が安を抱きしめとった 。









俺も安に近づき 、安の頭に俺の手を乗せた 。









｢ こんな辛いこと … ひとりで背負わせてすまん 。｣









そうやって言った俺に対して 、“ 何言うてんねん 、信ちゃんのせいちゃうよ 。”って言うてくれるこいつはやっぱり優しい 。









そんなこと思ってたら …









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急に 安が倒れた 。

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