近所の上野くん。 (ページ3)

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" ガチャ "

奏太「お邪魔しまーす…」

凛「おっ、いらっしゃい。じゃあそっち座って！」

部屋に入れ、小さいテーブルの上でババ抜きをする。

順調に進めていくが何度もババを引いてしまう私…。

凛「…っ、！？
もう全然無くなんないよー…
上野くんもうこんなに減ってるし！」

奏太「弱すぎじゃない？笑」

凛「ふん！絶対逆転するしー！」

しばらく続けてるとやっとお互いのトランプの数が同じくらいになった。

凛「お！これは逆転出来るチャンス！」

奏太「どうかな？笑」

結果は私の負け…。

悔しかった私は「もう一回！」と上野くんに頼んで仕方なさそうにまたババ抜きをしてくれた。

二回目、また負けてしまった私に上野くんが

奏太「やっぱ弱かったじゃん笑」

凛「うるさいなー！たまたま今日は調子が悪かっただけ！ねえ最後の一回！お願いします！」

奏太「どうせまた負けるって！

今日はババ抜き調子悪いんでしょ？笑」

凛「ッーーーー！！！なにその馬鹿にした言い方！上野くんがそんな子だったなんて！！」

馬鹿にした言い方だったけど、

上野くんとは、最初の頃より距離が縮まった気がする。

大人しいと思ってたけど、笑うとパッと明るい雰囲気になって、人見知りなだけだったんだなと思った。

それから夕方まで上野くんとお喋りをしたり、テレビを観たりして時間が過ぎていった。