近所の上野くん。 (ページ15)

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それから私は、

上野くんへの自分の気持ちに気づき、

アタックしようと決めた。

私は奥手な性格ではないので、好きになったら想いを伝えるタイプだ。

モジモジして告白するのが長引いて、

そうやってるうちに誰かに取られるみたいな展開は絶対に無理！

可愛い気はないが、後悔したくないという
どこか男らしい自分の性格が誇らしい。

いや自分ナルシスト過ぎ。

でも本当に、

後悔はしたくないんだ。

帰宅後、ベットの上で携帯の画面をスクロールする。

[ 好きな人アピールの仕方 ] [検索🔍]

するといろんなテクニックとやらが出てくる。

「冬は手を握るチャンス☆
寒いっ！と言った後、(手繋いでいい…？)と可愛いらしく言いましょう！」

とか書かれてた。

いやいや、手繋いでいい？とか可愛いく言えないよこんな性格で！

他に出来そうなの出来そうなの… (スクロール)

________ そうやって調べてるうちにもう夜の9時。

どんだけ時間忘れてるんだよ私！

そう思い一旦お風呂に入った。

いろいろ調べて行動しようとするが、

いざとなるとなかなか勇気が出ないチキンな自分に腹が立つ…。

そうしているうちに季節も変わり

11月になった。

ポッキーの日になるとクラスの友達と分け合ってお菓子パーティーをした。

上野くんは甘い物は嫌いではないが、ビター派らしかったので、甘すぎないビターチョコレート味のポッキーをあげた。

放課後、友達と校門に向かう。

寒いー！と友達が言う中

私は、(冬は手を繋ぐチャンス)とか調べた時に出てきた事を思い出す。

凛「(はーー結局進展ないまま冬になっちゃうよー…あれをやるしかないのかな…？)」