近所の上野くん。 (ページ14)

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放課後、

受け取った教科書類や体育着の入った

いつもより重くなったリュックを背負い下校する。

一人で帰宅しながら考える。

凛「( " 奏太" か…。

中学からずっと苗字呼びだったから気づかなかったけど、

一度も下の名前で呼んだ事ないや…。

智花ちゃん、上野くんの事カッコイイって言ってたな。
まあ他にもカッコイイって言ってた人いるけど。

確かに、高身長になって顔立ちも高校生らしくなったし、カッコよくなってるとは思う。

特に上野くん自体女子との絡みが少なかったし、恋のライバル的な女子も居なかったから焦る事はなかったけど…、

えっ、いやいや、

恋のライバルって何やねん。

私が上野くん好きみたいやんけ。

いや急に私謎の関西弁。

でもなんか、取られたくないじゃないけど、

なんかこう、、彼女が出来てしまうと悲しい。

というかなんていうか… 独占できない…←
って、
いやいや元々私のものではないってのッ！

二人で遊べなくなるのは嫌だな…と思った。

この感情はもしかして、このパターンはもしかすると、

頭の中であの"モヤッ"の意味を自問自答してたら気がついた。

私は上野くんの事が好きだ。