近所の上野くん。 (ページ13)

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新入生の私達はまだ教科書が全部揃っていない

学年ごとにカラーの違う体育着など、

普通教科の物は大体揃えられていたけど、学科によっては専門の教科書がありバラバラな為、

今日は一年生全員が外で教科書や体育着を受け取る日。

少し離れていたが自動車科の列を見ると、上野くんが話していた女の子がいた。

" 女子体育着受け取り列 "

こちらに近づいてくるその子。

ロングのストレートヘアで、若干ヤンキー？っぽい感じもするけど、綺麗な子だった。

想像してた雰囲気と違かったし、気になり私は声をかけた

凛「ねね、自動車科の子…？

「ん！そうだけど。」

凛「自動車科に女の子って珍しいなと思ってずっと気になってたんだ！私は吉田凛。

名前聞いてもいい…？」

「井上智花です！」

凛「ともかちゃんか！」

智花「良いよ、同級生なんだし智花で笑」

凛「あぁ笑、そうだよね！わかった！

女子一人だけだと、ほら…女の子の日とかキツいと思うし、大丈夫そう…？」

智花「あー、やっぱりお腹痛い時はキツイけど、
さすがにもう高校生だし周りは結構優しい奴ばっかだから、労ってくれるよ笑」

凛「そっか、なら良かった！彼氏とか出来た？♪」

智花「まだ高校生活始まったばっかだし！笑笑
ウケる笑」

あ…、確かにそうだったや笑

私は恋バナとかが好きだから初対面なのについそんな事を聞いてしまった…汗

凛「ごめん笑」

智花「いやいいけどさ笑んー、でも

普通にカッコイイなーってぐらい思う人はいるよ！」

凛「え！！誰々！」

智花「んー…… あ、ほらっ、あっちで壁にもたれてる恭弥って奴とか、あの列で一番背が高い大倉とか、後はーうちのすぐ後ろの席の奏太とかかな笑」

" 奏太 "

上野くんと席が前後なんだ！

そう思うと同時に、智花ちゃんが上野くんの事下の名前で呼んでるのになぜかモヤっとしてしまった。

凛「( ん…？モヤッ…？)」

智花「どうしたの凛…？」

凛「あ、ううん！なんでもない！確かに皆カッコイイね！イケメンパラダイスって感じ♪ 」

智花「何それ笑ドラマじゃないんだから笑笑」

凛「ははっ笑確かに笑

まあー、これからよろしく！」

そう智花ちゃんに言いバイバイした。