近所の上野くん。 (ページ11)

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奏太 side

休み時間

伊藤と何人かで教室の後ろの壁に持たれながら話してると、

話題は凛の話になった。

伊藤「そういえばさ、進路の授業の時、凛といい感じじゃん！いつの間に二人ってあんな仲良かったの？」

奏太「俺、小学校卒業してから中学入る前にこっちに引っ越して来たんだよ。

そしたらたまたまあいつが隣の家に住んでて、母さん達が昔からの友達だったらしくて、

最初の頃は二人でよく遊んでたよ」

伊藤「へぇー！そうだったんだ。初めて知ったわ笑

お前あんま女子と話すイメージ無かったからさ。

まさかご近所さんだったとわな笑

でも結構可愛いし、好きになったりしねえの？」

ニヤニヤしながらこちらを見る伊藤。

奏太「そういうのじゃ無いって笑だいたい、俺好きな子居るし」

伊藤「あー、そうだったな。結構一途だよな上野。
中一から好きなんだっけ？江藤の事。」

" 江藤由佳 "

中一の頃、俺のすぐ後ろの席の子。

俺の唯一の女友達、凛とは真逆の性格。

大人しくて、もの静かで、

でも友達と話してる時
手で口を押さえながら楽しそうに笑う仕草。

俺みたいな人見知りな奴からしたら、話しかけやすいし、落ち着いた感じが可愛いなと思って、そっから片思い。

一度凛に、恋愛興味ないの？とか聞かれた事あったな。

その頃は友達作るのに必死だったっていうか、ただの片思いだしと思って凛には話さなかった。

いつか告白はしようと思っている。

でも俺は奥手な性格だからまだ告白する準備が出来てない。

凛とお前、二人とも結構お似合いだけど？と言われたがそうかなと言い軽く流した。

たまに凛が可愛いく見える時があるけど、多分それは幼さが無くなってきて成長したからだと思う。