近所の上野くん。 (ページ1)

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春、

外もだいぶ暖かくなってきて、卒業シーズン。

6年間という長いようであっという間に過ぎてしまった小学校を卒業した。

" 吉田凛 "

4月から私は中学生になる。

もう使わない教科書やノートを片付け、

新しく始まる環境の準備で、
今日は少し忙しい。

玄関の前にまとめた教科書類を置く。

" ピーンポーン "

二階に上がろうとしたとき、インターホンが鳴る。

母「凛～、ちょっとお母さん手話せないから玄関お願い ! 」

凛「うん ! わかったー」

" ガチャ "

はーい。と言いながら玄関のドアを開ける。

すると女の人とその隣に同い年くらいの男の子が立っていた。

「あっ、こんにちは！
この春からこっちに引っ越してきました、
上野と言います。よろしくね♪
えーっと…今お母さんとかいるかな…？」

凛「あ！今呼んできまs…「あーー！久しぶりー！もう引越しの片付け終わったの！？」

と、お母さんが玄関に向かってきた。

この人は優子さん。お母さんの高校時代の友人らしい。

私も挨拶をし、同い年くらいの男の子が無愛想な感じて軽く会釈をする。

凛「(緊張してるのかな…？)」

そう思っていると優子さんが

「もう！ちゃんと自分で挨拶しないとダメでしょ！」と言い

すると、男の子が口を開く。

「… っと、はじめまして。上野奏太です。4月から南中学校に入学します。よろしくお願いします。」

凛「( へぇ～、やっぱ同じ年なんだ！しかも中学一緒だ！)」

「ごめんね～(汗)

引っ越して来たばっかだし、
この子ちょっと人見知りで笑

あ、確か…凛ちゃんも南中学校だったよね？奏太とお家すぐ隣だから仲良くしてやってね♪」

凛「はいっ、もちろんです！

よろしくね上野くん！」

奏太「ん、よろしく」

これが私たちの最初の出会いだった。