平野くんと置き傘 .。 (ページ34)

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◎３２ sho ページ34

あまりに唐突やったから、声が裏返る

神「あっはっはっは(笑)紫耀やばい(笑)」

廉「噛みすぎや(笑)」

紫「こ、こ、告白って..

男子が女子に好きですって言うやつ！？」

廉「それ以外なにがあんねん」

神「まあ、女子からでも男子からでも

どっちでもいいけどさあ

もし紫耀がまだいいやって思ってて、

Aちゃん取られたら、どうすんの？」

紫「いやや。」

神「Aちゃんが＂彼氏できました～＂って

言ってきたら、おめでとうって言えるか？」

紫「絶対むりや。」

そんなん嫉妬で狂いそうやわ、俺。

神「Aちゃんは絶対モテるぞ

いいか？紫耀、この前電車で一緒に

帰ってた男が彼氏だったらどうする？」

紫「絶対いやや！！！無理！！耐えれん！！」

神「うん、じゃあ遊びに誘って告れ ←」

紫「わかった！！！！......えっ！？告る？」

神「だーかーらー！告白しろって言ってんの！

わかったか？」

「...わかった。俺、やる」

廉「頑張るんやで紫耀。いい報告待っとるで」

紫「おん」

決めた。俺、するよ、Aちゃんに

最近ずっとAちゃんが頭の中から

離れんかった理由

電車の男と一緒におった時に、

離れろって思った理由

Aちゃんの笑顔を独り占めしたいって

思った理由

......俺、Aちゃんのことが

好きなんや。

やっとわかったで、自分の気持ち

俺は、Aちゃんと土曜日遊ぶ

約束をした

──土曜日──

予定の10時よりほんの少し早く着いた

今日はシンプルめのコーデにした

スマホをいじりながらAちゃんを待つ

すると

「紫耀くん！！」

誰かが俺の名前を呼ぶその声はすぐわかった

紫「Aちゃん！！」

「ごめんね！待った？」

ちょっといじめたくなった俺は、

紫「ん～、10分くらい？」

「へっ！？ほんとに？ごめんね？」

本人は気づいてないだろうけど、

俺より背が低いから、上目遣いになっている