平 野 く ん と 置 き 傘 .。

◎ １９ ページ20

ダンスのステージまで、あと１週間を切って







ダンス部全体での練習も増えてくる








当然、帰るのは遅くなるわけで、









「もう...７時過ぎてるし...」









家に帰る時間も遅くなってしまう









最近帰りにも紫耀くんには会えなくて









自分から作った距離なのに、すっごく寂しい









今日会えたら、勇気出して聞いてみようかな、









まあ、いないだろうけどね









── 電車の中 ──








えっっ、なんで、今日に限っているの









しかも１人だし、エナメルバッグ背負ってる









カーディガンを肘までまくってて








右手をポケットに入れてて









左手でスマホをいじってる









もう、イケメン以外にどう表せば









いいのかわからないほど









ずっとドアの前には立っておくのもあれだから









車内に入る









そして、傘を渡されたあの日と同じ









紫耀くんの真正面に立つ









私に気づいたのか、ちょっと長い前髪の









間から、綺麗な二重の目が私を捉える









なんか言われるのかな ....怖い ...









でも、









紫「Aちゃん！！！！」









まるで帰ってきた飼い主を しっぽを振って









お出迎えするような キラキラとした目









なにさっきとのギャップ...









そんなことを思ってると









紫「なあなあAちゃん！」









気づけば紫耀くんは私の隣に来ていた









「へ？」









紫「俺な、なんでAちゃんが最近、









俺としゃべってくれんかったか分かってん！」









しゃべってくれんかった って...









やっぱ避けてたのは気づいてたんだ









紫「俺がAちゃん引き止めた時、









Aちゃんは帰りたかったのに、









俺が止めたからやろ？」









.... はい？？









ん、まって、紫耀くんって、バカ？？









「え！いや、そうゆう事では..」









紫「え！ちゃうん？？じゃあ、なんで？」








これって、、言うべき？









嫉妬したなんていったら、呆れられる？









私は、話題を変えるために話を変えた









「紫耀くんは、何部に入ってるの？？」









私は衝撃なことを聞いた

◎ ２０→←◎ １８

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す