平野くんと置き傘 .。 (ページ18)

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電車の中というのにも関わらず

ポタッ

涙が１粒流れた

ズズッ

鼻をすすって、必死に涙を抑える

だけど、次々と流れてくる涙

なんとか手で拭って、顔を上げたら

紫「どしたん？」

「えっっ、？」

目の前には綺麗な顔

紫耀くんがいる

紫「なんで泣いとるん？」

「えっっ、あ、」

＂プシューッ＂

私の高校の近くの駅の

一つ前の駅に着いた

正直今紫耀くんに会いたくなかった私は

車両から降りた

こんなことで泣いちゃうようになったのか、、私、、

「はあっ、」

＂プシューッ＂

あ～あ、電車行っちゃった

違う駅で降りちゃったし、今日はサボろうかな

それに、こんな気持ちで学校に行っても

美咲たちに迷惑かかるし、

まだ出つつある涙を拭おうとしたら

パシッ

左手を誰かにつかまれた

そのほうを見ると

「へっっっ、、なんでいるの、、」

私の涙声のせいか

普段の紫耀くんからは考えられないほどの

真剣な顔

紫「なんで、泣いとるん？」

紫耀くんの目は私を捉えて逸らさない

「な、泣いてなんか..ないよ..

それより、紫耀くんなんでいるの ..

学校h.. 紫「んなことどうでもええねん。

なんで泣いとるんか俺は知りたい」

私の手をギュッと握って離さない紫耀くん

「彼女...いるのに..大丈夫なの？？」

紫「え？」

「あの子！彼女なんでしょ！？

なのに、私といていいの？」

紫「え？あいつはちがu..「もう、大丈夫だから」

私はそれだけ言って

握られてた手を上下に振って離す

紫耀くんが言いかけてた事は聞きたくなかった

逆ギレ状態に近いだろう

せっかくあと追いかけてきてくれたのに

私、絶対紫耀くんに嫌われたな...

意味わからないことを言って

紫耀くん困らせて

なんだこいつって絶対思われた。

私の恋も、終わったのかな

結局私はその日、学校には行かなかった