猟犬の6人目は男性恐怖症だそうで【条野採菊】

お家デートという名の作戦会議 ページ9

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『あっ、採菊さん』


条野「Aさん、」


『すみませんお待たせしてしまって…』


条野「いえいえ、先程来たところなので大丈夫ですよ」


『そうですか？では、行きます？』


条野「はい、此方ですよ」


この日はお家デート(作戦会議)で、
条野の家に行く事になっていた。

数分程歩いた所にあるアパートの一室が条野の部屋だそう。


条野「此処です。どうぞ入ってください」


『ふぅー…(大丈夫、何も無い…何も無い)』


条野「大丈夫ですか？」


『あ、はい…その、少し怖くて……でも、大丈夫です』


条野「Aさんのペースで大丈夫ですよ。深呼吸して、」


『すぅーっ…はぁー、、すぅー……よし』


条野「気分が悪くなったりしたら教えて下さいね」


そして条野の部屋に入るA。


『え、』



すると、余りの物の少なさに声が出るA。

条野の部屋は必要最低限、という感じの部屋で
良く言えばシンプル、悪く言えば殺風景
という言葉の合う部屋だった


条野「では、始めましょうか」


『はいっ！』


条野「まず犯人の情報から、」


『犯人は20代前半、身長は170程度、輝子さん達によると、茶髪で童顔、武器は短刀を持ち合わせているようです』


条野「なるほど……それで、異能の情報は聞いていますか？」


『はい。どうやら草や葉を操る異能だそうです。主な手口は＿＿』


と、黙々と話し合いを進める2人。

そして話がまとまった頃、
条野の家に来てから5時間ほどたっていた


条野「それではこの作戦で行きましょう」


『はい、では私はこれで……あっ、』


条野「どうかしましたか？」


『あ、いや……その、外雨が降ってて』


2人とも集中して気づいていなかったが、
外では大雨が降っていた

そしてAは気付いていないが外では雷が鳴っている。そのことに気付いた条野は、危険だと思いAをしばらく家に居させることに


『あ、ありがとう…ございます』


条野「あまり雨が強いと危険ですので…」


『そう…ですね、』

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