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過去の話 ページ25

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Aside

これは高校1年の時まで遡る。

当時、私には付き合ってる彼氏がいた



『裕翔くん、おはよう』



裕翔「Aおはよ。あれ、ちょっと寝癖あんじゃーん?笑」



『もう、仕方ないでしょう?時間が無かったんだから』



裕翔「あっはは!んま、そんなとこもかわいーけど?」



『っ……もう!』



彼はクラスでも所謂陽キャ。
お調子者だけど、こうやって褒めてくれる。

そんな所に惚れてた。私も私でこの頃は割と明るい性格だったんだと思う。


毎日充実してて、幸せで。平凡でもいいから楽しく過ごしていたい。そう思っていた



裕翔「そういや、今日の4限目日本史じゃん。ダル」



『まぁまぁ、ちゃんと聞いてればできるって。』



裕翔「ま、分かんなかったら聞くわ〜」



『え、ちょっと自分でもやってよ〜!(笑)』



そんな平凡な日常も、あの日全て壊れてしまった。
それは高校1年生の秋の事だった


その日は裕翔と2人でデートだった。

私は予定の5分前に着いて、10分ほど待っていた。
すると、裕翔から連絡が来た。


『え…嘘でしょ、そんな急に……』


彼からは《ごめん、お前に冷めた。てことで別れよ》と、連絡が来ていた。


いくらなんでも唐突すぎる。
確かに最近会えてなかったし、連絡も取れていなかった。

でも、今日はデートしようって決めてたから、、
こんな、急に別れるなんて……思ってもみなかった。


『うぅっ、はぁっ…グスッ』


少し、その場で泣いた。色んな感情が溢れ出して。
きっと、その事でぼーっとしてたんだと思う


帰り途中、知らない人に話しかけられて、されるがままに人通りのない路地に連れていかれて。

もう、ダメだと思った時には遅かった



『っ…やめてください。ほんとに』



「え?どうして?」



『いや、です……私帰ります』



「えー……ここまで来たのに帰るの?
声かけられてノコノコ着いてきたのはそっちなのに。」



『とにかく、離して下さい!』



「お、っと……危ないなぁ…いけない子。」



『っ……!』



もう、嫌だ。私が何をしたの?
許して、私を帰して!



祈り続けた。何度も、何度も。
でも、人は窮地に陥った時、結局無力なんだ。

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しゅあ(プロフ) - lokilokiさん» コメントありがとうございます!凄く嬉しいです*ˊᵕˋ* これからも是非この作品お願いいたします! (3月16日 6時) (レス) id: d9ff4faa7c (このIDを非表示/違反報告)
lokiloki - こちらの作品をとても気に入ったのでプレイリストに載せさせてもらいます ※自分の作品を消したい場合はお手数をかけますがプレイリストの 【おもしろ度を投票】の上にある 【リストから削除】からやるか、プレイリストのコメントから作者に言ってください (3月14日 22時) (レス) id: 6e53b86b4a (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ(プロフ) - 黒蜜おもちさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。これからもこの作品をよろしくお願いします! (10月31日 18時) (レス) id: d9ff4faa7c (このIDを非表示/違反報告)
黒蜜おもち - この作品大好きです (10月31日 17時) (レス) @page20 id: 5bb5d0d984 (このIDを非表示/違反報告)
しゅあ(プロフ) - 桜餅だよさん» コメントありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです。これからもよろしくお願いします! (7月26日 20時) (レス) id: d9ff4faa7c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:しゅあ | 作成日時:2023年6月25日 22時

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