猟犬の6人目は男性恐怖症だそうで【条野採菊】

作戦決行 ページ18

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条野side

『ふぅ…』


本日はいよいよ作戦決行の日。

ただ、Aさんの様子がおかしい。
やはり過去に男性絡みの事があったからでしょう…


条野「Aさん」


『は、はい！』


条野「大丈夫です。何かあったら無線機でも、合図でも何でもいいです。呼んでください」


『ありがとうございます。心強いですね(微笑む)』


条野「っ…//」


たまに見せてくれる笑顔……可愛い、、
って…何を考えてるんです、私は！

まぁ……少しはAさんも
気分が落ち着いたようですし良いでしょう、


条野「では、行きましょうか。」


『はい！』


作戦はこう。
犯人の隠家があり、出現しやすいヨコハマの北の地域に、さも自分たちはカップルです。

という雰囲気を出し歩く。
そこで遭遇出来ればいいが……来ないのであれば
途中で路地に入り、接吻(のふり)などをして
犯人を誘き寄せる。

本当にこれで来るのか、と言うと私にも分からないが……副長曰く、来るらしい。


条野「では、Aさん。こっちへ」


『…はい、』


条野「大丈夫、私が守ります」


『！ では、行きましょう』


言ったからには絶対に守る。
あの日隊長とも約束した、絶対に此処(猟犬)へ連れて戻ると。


ー路地ー


条野「…静かに、1度犯人の気配を探ります。」


『何かあったら行ってください。霧で、覆います』


条野「ありがとうございます」


心音、呼吸音、それら全てを探る。
…あぁ、居た。段々こっちに近づいてくる、、


少し……手荒ですが、、誘き寄せるにはこの手しか


条野「すみません、少し我慢して」


『え……じょう、のさ』




ﾁｭｯ＿

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