18.ボーダーラインの向こう側(1) ページ24
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最近毎日が楽しくてしょうがない。
三橋君たちは屋上に会いに来てくれるし、偶に私からみんなに会いに行ったりもする。
学校内なら私は姿を現すことができるから、人の沢山いる教室でおしゃべりだって普通にできる。
今までみたいな私だけの小さな世界じゃない。
あの日から、私の世界は見違えるように色鮮やかになった。
今日も今日とて三組にやってきた私は、三橋君と伊藤君と、それから最近仲良くなった佐川君とおしゃべりに興じていた。
佐川君は三橋君の舎弟？ らしい。
三橋君と伊藤君が初めて屋上に来たあの日に彼もいたらしく、言われてみれば確かに見たような顔だった。
何度か教室に通ううち、彼の方から話しかけてくれるようになったのだ。
三橋君の友達は自分の友達、ということらしい。
昼休みの教室は喧騒に溢れていて、私の存在を訝しむ人もいない。
こうしてみんなに会いに来るには絶好の時間だった。
ちなみに三橋君は自分の分のお弁当をすでに食べてしまったようで、佐川君から受け取った弁当を食べている。
結構バランスのいいお弁当だった。おいしそう。
「あ、そういえばAさんってどこのクラスなんすか？」
「えー？ 秘密ー！」
「ええ、なんでっすか、教えてくださいよぉ！」
「いやもうその下り散々やったわ」
話す内容はくだらない事でも、この時間が楽しい。
ずっと望んでいた学校生活を、私は満喫していた。
◇
「あれ、三橋君……と、椋木先生、だっけ」
ある日の屋上で見慣れた姿を発見した。
確か三橋君たちのクラスの担任の先生だったはずだ。
何やら深刻そうな顔で話し込む二人に気付かれないよう、姿を隠したままでその姿を見守る。
数分ののち椋木先生が屋上から出て行ったのを確認して、私は三橋君の前に姿を見せた。
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玉屋(プロフ) - 匿名さん» ありがとうございます、励みになります！ (2019年3月2日 10時) (
レス) id: 038d2716d2 (このIDを非表示/違反報告)
匿名 - 更新、楽しみにしています！ (2019年3月2日 2時) (レス) id: fd73c1c988 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：玉屋 | 作成日時：2019年2月5日 9時
