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牛島「A」
『』
牛島「待てA」
『』
牛島「無視するなA」
『』
カードを探し当てポケットに入れたAは付いてくる牛島を追い払うように荒々しく道を歩く。
『何で付いてくるんだよ！？すぐ済むって言ってんじゃん！』
牛島「こんな時間にお前1人を出歩かせるわけないだろう」
『若利は私の保護者ですか！？』
牛島「保護者じゃないが家族同然だろう」
『ありがとう！！』
素直に嬉しい。嬉しいんだけどさぁ...！
『頼むから今日だけは付いて来ないでくれ』
牛島「何故そんなに嫌がるんだ？」
『嫌なもんな嫌なの！人間一つや二つ言えないことだってあんだよ』
牛島「この俺にもか？お前は今までそんな理不尽に拒むことなんてなかっただろう」
『今まではね。けどもう昔とは違うの』
牛島「俺はお前に納得する説明をされるまで帰らないぞ」
『っ...だから！！』
話の通じない若利に苛立ちを覚え勢いよく振り返った。
その時
カツン...
『！』
ポケットの中からカードが落ちる。
しかも何の因果か、それが牛島の足元に。
牛島「ん？何だこれは？」
『か、返せ！それはー...』
牛島「！」
カードを拾い上げた牛島の目がAに移る。
あぁ...バレちゃった。
牛島「A、なんでこんな物を持っている？」
『べ、別に何でもいいだろ。早く返して』
牛島「A」
『っ！』
牛島の声が一気に低くなる。顔こそ暗くてはっきり見えなかったが明らかに機嫌は悪い。
『あ、明後日から部活で合宿があって、その時に必要なお金を下ろしに行かなきゃならないんだ』
牛島「いくらだ？」
『...2万』
牛島「そうか。帰るぞ」
『は？』
Aのカードを自身のポケットにしまった牛島は来た道を戻り始めた。
『何言ってんだよ？下ろしに行くって言ってんじゃん！カード返せ！』
牛島「その必要はない。費用ならウチが出す」
『はぁ！？』
牛島「俺が親に頼んでやるからお前は心配しなくていい」
『そんな訳に行くか！』
Aは牛島のジャージを思いっきり掴んだ。
『お金だぞ！？そんな大事なモノ私なんかに費やしちゃダメに決まってんじゃん！』
牛島「そんなこと無い」
『あるよ！私には契約金とか試合で貯めたお金があるんだ。わざわざ借りるなんて出来ない！』
牛島「ダメだ。やらせない」
『なんでだよ！』
牛島「いいから来い！」
その途端、腕をガッシリ掴まれた。
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Sum(プロフ) - 綺羅さん» ただの趣味です笑でも、そう言っていただけて嬉しいです！ (2016年10月23日 16時) (
レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 絵が上手いですね〜！ (2016年10月23日 10時) (レス) id: ba54971924 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - 黒幕★さん» 返信遅くなり申し訳ありません！応援ありがとうございます！！ (2016年9月11日 23時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
黒幕★(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください、応援してます!!^_^ (2016年8月24日 13時) (レス) id: 05b134d5fb (このIDを非表示/違反報告)
マナ - そうなんですか？すごいですね！さっき全部読んだんですが、とても面白くって、続きめっちゃ気になります。更新楽しみにしてます (2016年8月12日 20時) (レス) id: 4348a70c30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sum | 作成日時：2016年6月26日 10時
