【HQ】烏野バレー部の最強マネージャー

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『いや〜帰りまで世話になってすみません』




Aは今、青城のバレー部とともに帰り道を歩いている。




あの後教頭にばれたバレー部一行は、監督たちが誤魔化してくれている間に速攻で片付けをし体育館から飛び出てきたのだ。




そして更に帰ろうとしたらカバンの上に武田から" 時間なので先に帰っています "と言う置き手紙。




まじか。




国見「黛さん置いて帰るなんて烏野はなに考えてるんですか」

『あはは。まぁ私も練習に夢中になっちゃってて皆を待たせてたからさ』

花巻「ここから家まで帰れんのか？」

『それはご心配なく！私の家って実は青城からそんなに遠くないんですよ』

及川「えっそうなの！？」

国見「確か15分くらいで着きますよね」

『よくご存知で！』




そう。だから置いてかれても平気。




岩泉「にしても今日は良いもの見せてもらったぜ」




前を歩いていた岩泉が振り返る。




『良いもの？』

金田一「黛さんのスパイク！」

『あんなの全然良くないですよ』

松川「流石の及川も手こずってたな」

及川「次は絶対満足させる！」

『はは！それなら体力つけてくださいね！』

矢巾「黛さんはスパイク打ってたのに全然バテて無かったですよね。及川さんと違って」

渡「確かに。及川さんと違って元気でしたね」

及川「え、なに？皆して俺の事落ち込ませたいの？」

『いやいや！アレでも及川さんは今までのセッターより長く続いた方でしたよ』

及川「ホラ聞いた皆！？」

岩泉「うぜぇクズ川」




岩泉がバシッと叩けば「いたっ」と頭をさする。




金田一「てか何でそんな体力あるんすか？」

『お、聞きたい？』

金田一「はい！是非！」

『それはね、ケイドロだよ』

花巻「ケイドロって、あのケイドロ？」

『はい！あの泥棒を警察が追いかけるっていうやつっす』

岩泉「そんなんで体力つくのか？」




岩泉の言葉に『ふふふ』と色々な感情の混ざった笑みを返す。




『ただのケイドロじゃないんですよ！なんと舞台は山！！』

金田一「山！？」

『そう！山！捕まったら練習3倍の罰つき』

及川「うわやだ」

『しかも！』

花巻「まだあんのかよ！」

『鬼は元陸上部エースのスタッフ7人で半日かけてやるんです』

「「...」」




部員たちの顔つきが一気に青ざめる。

そりゃそうだ。




『ちなみに私は毎年捕まってます』

及川「通りであの体力」

岩泉「ウチも新しくメニューに入れてみっか！」

国見「マジやめて下さい」

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