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日向が通常運転に戻った今、試合は青城が1セットを取り第2セットに突入していた。
澤村「チャンスボール!!」
影山「オーライ!」
田中「待ってましたぁぁぁ!」
1点リードをしている烏野はかかったエンジンが切れることを知らないかのように次々とボールを繋ぐ。
「青葉城西高校タイムアウト!」
流石に日向と影山の速攻に振り回されすぎたのか相手チームがタイムを取る。
Aは戻ってきたメンバーにタオルを渡しながら皆の顔を見つめる。
影山「ん?なんか顔に付いてるか?」
『え、あ、いや...』
月島「なにその分かり易すぎる反応。言いたいことあるなら言ってよね」
『別に大したことじゃないけど...なんか面白いチームだなと思ってさ』
菅原「青城?」
『烏野です』
田中「俺たち?」
『はい』
Aの言葉に全員が振り向く。
『まだ出会ってばかりで穴だらけの守備だけど、その素人紛いを軸にした変幻自在の攻撃...ちぐはぐで危なっかしくて面白い!』
ニカっと笑うA。
周りはそれに少し動揺しながらも笑みを返す。
澤村「あぁ!相手も上手く翻弄してるし結構いい戦いかもな」
田中「このまま逆転勝利っすね!!」
日向「しょーり!!」
影山「油断ダメです」
イケイケムードの中影山が眉にしわを寄せる。
日.田「?」
菅原「どーした?」
影山「多分ですけど...向こうのセッター、正セッターじゃないです」
「「えっ!?」」
『...』
そして何とタイミングの良いことか、いきなり体育館のギャラリー席から「キャー!」という歓声が聞こえた。
と思えば
「アララッ!1セット取られちゃったんですか!」
影山「!」
影山が一番警戒をしていた人物が現れた。
「全く...気をつけろよ及川!」
及川「すみませーん」
『オイカワ?...カワ...クソカワ!!』
及川「!?」
その名前を聞いた途端Aはベンチから立ち上がりビシッと指を指す。
『あんたがあのクソカワか!』
及川「えっま、黛A!?なんでこんなところに!?ってかクソカワって何!?俺オイカワ!!」
『あれ?オイカワ?さっき聞いた名前と違う』
岩泉「あぁ、クソ川はあだ名だ」
及川「ちょっと岩ちゃん!変なこと教えないでよね!!」
『えー、じゃあ本当の名前は...』
及川「及川!及川徹だよ!」
『及川!』
及川「あとさん付けようね?俺一応3年だから」
『及川さん!会いたかったです!』
及川「えっ」
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Sum(プロフ) - 綺羅さん» ただの趣味です笑でも、そう言っていただけて嬉しいです! (2016年10月23日 16時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 絵が上手いですね〜! (2016年10月23日 10時) (レス) id: ba54971924 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - 黒幕★さん» 返信遅くなり申し訳ありません!応援ありがとうございます!! (2016年9月11日 23時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
黒幕★(プロフ) - とても面白いです!更新頑張ってください、応援してます!!^_^ (2016年8月24日 13時) (レス) id: 05b134d5fb (このIDを非表示/違反報告)
マナ - そうなんですか?すごいですね!さっき全部読んだんですが、とても面白くって、続きめっちゃ気になります。更新楽しみにしてます (2016年8月12日 20時) (レス) id: 4348a70c30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Sum | 作成日時:2016年6月26日 10時