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『ただいまー』
誰もいない自宅に挨拶をしたはずだった
牛島「おかえりA」
が、リビングのど真ん中で姿勢よくあぐらをかきながらテレビを見ている牛島がいた。
『なんでいんの？』
牛島「帰りを待ってた」
『だからなんで？』
牛島「家に連れてくためだが？」
『ここちゃんと私の家だけど？』
牛島「違う。俺の家にだ」
『...はい？』
牛島「こんなボロボロの古びた家にお前を住まわせておくわけにはいかないしな。それに、目の届くところにいてくれた方が安心する」
『！』
牛島「どうだ？俺と一緒に暮らさないか？母さんも喜ぶ」
牛島の提案に一瞬心が揺らいだ自分がいた。しかしすぐに我に返り首を横に振る。
『若利の提案は嬉しいよ。けど、そんな迷惑はかけられない』
牛島「迷惑なんて事はないぞ」
『だとしても、この家は私にとって大事な場所なんだ。ココは...両親との思い出が詰まったところだから』
牛島「！...そうか」
仏壇にある両親の写真を見つめる。
気のせいか少し目頭が熱く感じた。
牛島「何かあったらいつでも力になる。だから俺たちを頼れよ？」
『ありがと』
牛島「よし。なら行くぞ」
『...はい？』
牛島「夕飯の時間だ」
『ちょっと！私の話聞いてたか！？』
牛島「アレは家の話だろう？飯の話とは別物だ」
『...』
牛島に呆れながらもしっかりと掴まれた腕はどこか温かかった。
.
.
『ねぇ若利』
牛島「なんだ？」
夕飯を食べながら目の前に座っている牛島に疑問を投げかける。
『青葉城西って知ってる？』
牛島「あぁ。及川がいるところか」
『オイカワ？』
牛島「目立つセッターだが腕は立つ。あいつも白鳥沢に入るべきだったんだがな」
『へぇ！若利が目をつけるなんて余程の人なんだね』
牛島「エースを上手く使えるし何よりコート上での指示が的確。まさにチームの大黒柱と言っていい」
『そこまで言われちゃ早く戦いたいな！』
牛島の情報に早くも目を輝かせるA。
牛島「ん？戦うのか？」
『そう！今週の日曜日に練習試合があるんだ』
牛島「Aも出るのか？」
『そんなわけないじゃん。私は女だよ？女が男子バレーのコートに立てるわけがない』
牛島「バレーに男も女も関係ない」
『試合は関係あるんだよ』
Aは再びご飯に目を落とすと食べる箸を早めた。
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Sum(プロフ) - 綺羅さん» ただの趣味です笑でも、そう言っていただけて嬉しいです！ (2016年10月23日 16時) (
レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 絵が上手いですね〜！ (2016年10月23日 10時) (レス) id: ba54971924 (このIDを非表示/違反報告)
Sum(プロフ) - 黒幕★さん» 返信遅くなり申し訳ありません！応援ありがとうございます！！ (2016年9月11日 23時) (レス) id: 3e3b403e1f (このIDを非表示/違反報告)
黒幕★(プロフ) - とても面白いです！更新頑張ってください、応援してます!!^_^ (2016年8月24日 13時) (レス) id: 05b134d5fb (このIDを非表示/違反報告)
マナ - そうなんですか？すごいですね！さっき全部読んだんですが、とても面白くって、続きめっちゃ気になります。更新楽しみにしてます (2016年8月12日 20時) (レス) id: 4348a70c30 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Sum | 作成日時：2016年6月26日 10時
