愛という呪い【呪術廻戦】 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:17 hit、合計:3,434 hit

↓ ページ6

『君、大丈夫？』

乙骨「え...」

『乙骨くん、だよね。傷、凄いけど』

放課後、誰もいない教室の隅で気弱そうに背中を丸めて体育座りをしている彼は正にいじめられっ子のようだった

というかいじめられっ子なんだけど

『そうだ、丁度絆創膏持ってるんだよね。あげるよ』

一応怪我をした時の為に絆創膏は持っていた。

ただ、傷が深すぎて絆創膏が役に立たないことの方が多いんだけど

乙骨「だ、ダメだ！！近づいたら..！！！！」

『大丈夫、落ち着いて』

乙骨「お願いだから..！！！これ以上近づかないで！！！」

そう言われても足を進めることを止めない私

「憂太に゛.....近づくなァ！！！！！！」

乙骨「里香ちゃん！！！！」

気付いていたよ、君のこと

『封印』

そう私が言うと、スっと目の前から消える呪霊

乙骨「え....里香ちゃんは、」

『一時的に封印しただけ。私の近くにいればそいつは出て来れないよ』

そう、私の近くにいれば

私の術式は呪霊を封印することが出来る

ただ封印をしたら祓いきったって訳では無い

簡単に言えばただの拘束程度

三級、二級程度なら半永久的に封じることは出来る

が、これが特級レベルとなると制限がかかってしまう

乙骨くんについている呪霊は特級レベルなので、私が少しでも離れれば封印は解かれてしまうだろう

『...はい、絆創膏』

乙骨「え、」

『ほら、その頬の傷。どうせ殴られたりしたんでしょ』

乙骨「う、うん...」

乙骨「..ご、ごめん、どこら辺に傷できてる？」

『あーそっか見えないもんね

いいや、私が付けてあげる』

乙骨「え！？いやそれは！！」

『動かないで、絆創膏貼れない』

乙骨「ごめんっ！」

私が近付くと乙骨くんの頬が徐々に赤くなっていく

バレバレだよ、乙骨くん