考えて見てくれよ【文スト】【太宰治】

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糞太宰に抱きしめられながら、私たちは探偵社の扉に辿り着いた

「直ぐに報告書を書くんだぞ！」

「は...はい？」

国木田さんが扉を開けると、探偵社の人達が全員揃っていた

揃って、私を見ていた

「え...えと？」

「「「桑原A君！入社おめでとう！！」」」

ワイワイ、パチパチと皆さんが手を叩いた

「...え？」

入社おめでとう？

ン？

え、だって、さっき初仕事してきて...

は？

「国木田さん、これは如何いう事ですか？」

「フン」

眼鏡をくいっと上げ、私を見て話し始めた

「さっきの仕事が、お前にとっての入社試験だ」

「は？」

え？さっきの仕事が？

「わ、分からないんですけど...」

そして乱歩さんが割り込むように喋って来た

「入社試験は試験担当が新人の行動を見て
探偵社員に相応しいかを閲する

謂わば、裏審査なんだ」

「あ...だから不自然だったんだ...」

よく話が進み、一日で試験も面接もせず、仕事を終わらせる会社なんて、聞いたことないもの

其処は二次元も三次元も関係ないか

「それで、皆試験内容の提案が出せなかったから、
太宰が最近溜めてる、テロ組織襲撃の件を出してきた」

「なっ！」

私は太宰の方へ振り向いた

「フフフ、試験もできるし、仕事も出来るし、一石二鳥だろ？
A君？」

何笑ってんだよ！

真面目にやれよ！！

「社長も良いって言ったし、まぁ良いじゃないか、ですよね？社長？」

「嗚呼」

奥の扉から、和服で白髪の男性が立っていた

「え...と」

「あの方が探偵社の社長だ」

「え！！？」

「貴君、名は確か...」

「ク！桑原Aです！！」

「そうか、
私は、武装探偵社、社長、福沢諭吉だ

桑原A、貴君は今日から、武装探偵社の社員だ
これからも頼む」

「え...は...はい」


まさかの万札の福沢諭吉来たぁぁ！！

「フフ、これからもよろしくね？

Aちゃん♡」

「な！だから僕は男だ！！」

そんなこんなで、私は今日から、武装探偵社の社員になったのだった

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