じゅうきゅう。 ページ19
*和也side
「んああああぁあ"...」
ごろごろと寝返りを打つ。頭を悩ませているのは次の二点。
一点目。昼の女の子。
「……なんで友達とかふざけた事言ったんだろ」
俺らしくないな、とは思ったけど何か直感的に感じたんだよなぁ。とぶつぶつ呟く。
まぁ、これは置いておいても構わない。
二点目が問題なのだ。とても大きな問題。
「ついに頭可笑しくなったかもな」
Aに振り向いて貰えない事は知ってた。そしてまた、Aの恋は叶うものだと云う事も。
しかしだ。
「何処をどうやったら香織に行き着くんだよ」
女子力の欠片もねぇだろ彼奴。ほぼ不良みていなもんじゃないか、と口に出す。
「カルピス奢れば嫌いだのなんだので投げるし、人使いは荒いし、エスパーみたいに人の心読むし。嫌いなトマトは必ず俺に投げるし。勝手に人の宿題写すし。」
.....あれ。
「....俺、こんなに彼奴の事知ってたっけ」
恋と云うのは知らず知らずのうちに、心の深くで芽生えているのかもしれない。
例え自覚していた相手でなくても。
「あー..何でだ何でだ」
とりあえず勉強せねば、と机に向かう。
しかし、携帯の呼び出し音によってそれは阻止された。
「……げっ」
何でよりによって御前なんだ、英太とかだろ普通。
「………もしもし」
「10コール以内で出ないとか何事」
「香織の声聞きたくなかったから」
「うっわ絶交だわ」
意外と普通に喋れてる。
「で、要件は」
「あ、あぁ。英太がさ、」
「....んん?? んんん?」
...それ、可笑しくね?
「ってことで、おやすみ」
「ん、あ、あぁ」
よほど忙しかったのか、いつにもない早さで電話を切られた。
「……なんで彼奴と帰らなきゃいけないワケ」
ベッドから落ちそうなくらい激しく左右に転がりながら思った。
神様可笑しいだろ、何このタイミング
続く (更新停止中)
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Amoamo(プロフ) - めちゃくちゃこの感じ好き…！更新停止なんて寂しいです、復活求む！！( ；∀；) (2017年8月16日 0時) (
レス) id: f21522e0ef (このIDを非表示/違反報告)
春 - お話の内容とても好きです!!名前変換してるんですけど何か男子らが余計可愛く見えて(黙れ)これからも頑張ってください…!! (2016年11月22日 21時) (レス) id: 65339fc5a5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なっこ | 作成日時：2016年6月19日 0時
