欅坂46の最年少！

家族 ページ25

あなたside
私の家族は、母･父･兄･姉･私･妹。母も父も私には興味なんてなかった。何でも出来る兄。優しくて可愛い姉。勉強だってスポーツだって出来て可愛い妹。私はいつも比べられた。お姉ちゃんは可愛いのに、お兄ちゃんはカッコ良くて何でも出来るのに、妹は可愛いのに…
そのおかげで友達なんて少なかった。いや、いなかった。いじめなんて日常だし、テストで90点超えないと叩かれる日々。習い事はたくさんやった。英会話にピアノにバレエにエレクトーンに習字にそろばん。とにかく何でもやらされて休みなんて無かった。
母親は馬鹿だ。離婚して再婚しての繰り返し。最初は母親について行ったけど､嫌になって父親の所に行った。父親はなにも言わなかった。家族の中で唯一の味方だった。でも今はもう居ない。死んだから。誰かに刺されて。だから上京した。

"お父さん、見ててくれてますか？"

理｢…！…！A！｣
あ｢理…佐さん…？｣
理｢泣いてるの？｣
あ｢え…？｣
知らない間に泣いてたみたい。
あ｢ごめん。｣
理｢なんで謝るの？｣
あ｢あっ癖で…｣
理｢プクッ｣
あっプク顔かわいい。
あ｢ごめん、ほっといていいから。｣

『Aー！ほら、買って来たぞ。』
『ありがとー』
『何作るんだよ』
『んふふふっ//』
『母さんいなくて楽だろ。』
『うんっ！気楽。』
『はははっやっと笑顔が見れたな』
『うふふっ』

『はい！お誕生日おめでとう！』
『ケーキか！うまくなったなあ。』
『食べて食べて！』
『いただきます！』
『…どう？』
『世界一うまい！』
『やったあ！』
『ちょっとコンビニ行って来るな。買う物があるんだ。』
『今から？気をつけてよー？私の誕生日でもあるんだからね！』
『分かってる分かってる。じゃあな。すぐ帰ってくるから。』
『はーい！』
これが、最後だった。30分たっても帰らなくて、家の周りを探した。そしたら…お父さんが倒れてた。刺されてて、怖くて警察ん呼んだ。

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