雄英には高嶺の花がいる！その子は天喰環の……ーー (ページ12)

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デートの始まり！ページ12

『咲夜！変じゃないかしら？』

咲「お嬢様…。その質問は5回目です」←

だって！心配じゃない！
私服で天喰くんに会うなんて初めてなのよ！

私は全身が映る鏡で、
何度も服や髪型をチェックする

因みに今の私の姿は
上はリプボタンスリープセーター
下はチェックナローミディアムスカート
靴は黒いヒールに合わせてクルーソックス
最後にショルダーバック

今は春だけど、とっても寒いから
私はこれでも冷え症だから

咲「はぁ、早く行かないと遅刻しますよ」

私は咲夜の言葉にハッとする

『そうよね！急いで行くわよ！』

私はバックを持って、車に乗り込む

ーー数分後

咲「それでは、お嬢様。お気をつけて」

『分かってるわ』

咲「それともう一つ、
お嬢様の恋が実るように願っております」

『ふふ、ありがとう』

咲夜とのやり取りをして、
私は天喰くんが待っている駅に向かった

それにしても、人が多いわ
私はそのまま駅に向かうと、大好きな彼がいた

『あっ！天喰く「ねぇ！いいでしょ」！？』

なんと、天喰くんは女性に逆ナンされていた

天「いえ、人を待っているので…
(嗚呼、お願いだから早くどっか行ってくれ…！
こんな状況、Aさんに見られたら…！)」

「えぇー、
そんな人ほっておいて私達と遊びましよよ！」

いつの時代も人は強欲ね

それにしても、
天喰くんが嫌がってるのが見えないのかしら？

私はそんな事に臆せず、前に歩き出す

『"環"くん！ごめんない、待たせたかしら？』

天「！？全然、俺も今来たところだから…
(Aさんに名前呼びされた…！？！)」

私は女性たちを無視して、話し出す
女性たちは諦めたのか、すぐに消えた

『ふぅっー、天喰くんも大変ね』

私がそう言うと、
天喰くんは少し残念そうにする

天「あの、名前では呼んで…ーいや、なんでもない」

天喰くんは、少しモジモジしながら言うけど
何かを諦めたらしい

名前？

私は1つの答えに辿り着く
もしかして…！勝手な勘違いなら恥ずかしい

私は腹をくくって言う

『えっと、"環"くん』

私が彼の下の名前で呼ぶ、と嬉しそうな顔をする
よかった、正解みたい

『ねぇ！私だけ名前で呼ぶのは不公平よ！

環くんも私の事をA、って呼んで！』

私の我儘に彼は口を金魚の様にパクパクさせる

天「えぇぇぇ！！でも、それは『いいの！』！」

『私は環くんに下の名前で呼ばれたいから』

彼が息を呑む

天「！？わ、わかった、Aさん」

さてと、デートの始まり！！