悪魔が76人 ページ30
言ってしまった…
俺は顔をカルエゴ先生を見つめる
「はぁ!?なっ!」
『…カルエゴ先生?』
先生は顔が真っ赤になって動揺している
そんな顔するなよ、勘違いさせるな…
「貴様と俺は、生徒と教師ッ!」
『…知ってますよ!!』
そもそも、俺の年齢は18歳だ!
絶対にそんなことは言えねけど…
「なっ!男同士だぞ!?」
『恋に性別なんて関係ないです!!!』
そんなこと気にしてたら、
カルエゴ先生に告白だったり恋なんてしねえ!
カルエゴ先生は何を言おうか困っている様子
『…先生、返事は要りませんから…
気持ちを伝えられただけで、嬉しいので……
ごめんなさい…先生に迷惑かけてしまって…ッ!』
俺は先生からの残酷な返事を聞きたくねえ
だから、急いで離れようしとした
「なっ!待って、ヴィダ!」
腕を掴まれてしまった
いつもの俺なら容易く振り解けるが
どうしても、先生だけは傷つけたくねえ
『…離してください、カルエゴ先生…ッ』
俺は先生の顔を見ないで冷たく言い放った
「これだけ言っておいて、勝手に貴様だけ逃げるな」
いや、普通は逃げるだろ!!
「はぁ、俺と貴様は教師と生徒だ」
知ってますよ…
そんなこと、だから、諦めろと言うんだろ
聞きたくないと、
俺は掴まれてない腕で耳を塞ぐ
「はぁ、話は最後まで聞け
俺は貴様に告白されても気色悪いとは思わなかった」
えっ…
そんなこと言うな、期待してしまうじゃねえか…
いっその事、気色悪いと冷たく言い放ってほしい!!
『……嘘ですよね…
先生に気を遣わせてしまってごめんなさい…』
「はぁ!?嘘でこんな言うわけがないだろ!」
先生は俺の腕を引っ張り、
先生の腕の中に閉じ込められる
「俺は貴様がずっとシチロウの事が
好きだと思っていた『なわけ!』最後まで聞け!
だから、自身の感情には蓋をしていた」
えっ…どういうこと…
俺の鼓動は素早く脈打つのが感じる
「しかし、蓋をすると同時に貴様とシチロウが
一緒にいるところを見って怒りが沸いた」
それって、嫉妬じゃねえのか?
えっ…嬉しい…!←
「今すぐにでも、シチロウを殺してしまうほどにな
だが、貴様が否定したときは、安堵した
とっくに、己の感情には気付いている…」
『……カルエゴ先生』
俺は背の高いカルエゴ先生を見上げる
チュッ
い、今!はぁ!?キ、キスされた!?!
「一度しか言わないちゃんと聞いとけ
ーーーーーヴィダ、貴様が好きだ」
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作者名:まっしろ | 作成日時:2021年2月6日 19時