悪魔の世界にヴィランがトリップした 2 (ページ12)

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悪魔が58人ページ12

教室に戻ると、静かな面々がある
机に突っ伏して寝ている様子のアガレスの邪魔になられねえように、隣のケロリに話しかけた

『ケロリは、師団決めたのか？』

「いいえ

私は、師団には入りませんよ」

そんな暇ない…と、顔を逸らして小声で呟いたのは、
何だか聞いちゃいけねえ気がしてスルーした
彼女は教室を出て行ってしまた

決まって一番後ろの窓際で独り静かに外を見てる彼は

『オマエは…、プルソン、だよな』

肘を付いた姿勢のまま
返事なく、僅かに目を見開いて驚いた様子だが
怒ってはねえな～、
無表情も、誰かのせいで慣れている

『すまねえな、クラスメイトなのに、初めて話すなァ

ってか、独りが好きなのか？

俺も独りの方が好きだったが、

俺はまだ、プルソンだけには話してねえことに…

飛行レースの時も皆の事をモニターで見ててな

すげえ頑張ってたし』

俺にしては頑張って、ありったけの話題をぶつけた
プルソンは、視線だけこちらにくれた

『プルソンは、どこか見学したか？』

尋ねると無言で首を横に振る

『プルソンも、師団は入らないのか？』

今度は首を縦に頷いた

『そうか…、教えてくれてありがとう』

精一杯の笑顔で礼を言うと、
そのまま彼は俯いてしまった。
やはり、話しかるのは嫌なのか？