ヴィランがDr.STONEの世界にトリップ！ (ページ32)

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ヴィランが30人ページ32

そこからまた少し歩くと、
先頭を歩いていた銀狼が歩みをとめた
着いたか目的地に…

千「あ"ー案の定見つけたぞ最難関素材の源泉だ！」

コ「何を取りに来たのか知らない私ですら、
ここがゴールだということだけわかる。
それほどまでにーーー
神々しく、美しい、エメラルドグリーンの泉だ…！」

確かに綺麗だと思うが…

『地形が気になるぞ』

千「ヴィダもそう思うか」

『ここら辺で出る毒ガス、
硫化水素や二酸化炭素は空気より重い。
だからな、ここの窪地ではガスが溜まる』

ク「おぅ、
もしかしてその毒ガスが銀の槍でわかんのか！？」

千「ああ、銀は硫化水素と反応してソッコー黒く…」

銀の槍を持っている銀狼は何かに取り憑かれたみたいに、前へ進んでいく

あの、馬鹿が…！

その直後、銀色の槍先が黒に染まる

千「戻れ銀狼！！」

『チッ…！』

俺は間一髪に銀狼の首根っこを掴んだ

俺達の上空を飛んでいた鳥は、
真っ逆さまに泉へ落ちて、その鳥達は体が溶けた…

それは間違いなく"死"だ

銀「うわぁぁぁぁぁ！あっち行けぇぇええ！！」

『うるせえ！少し気絶してろ！』

俺は耳元で叫んでいる銀狼を素早く義絶させた
はぁ、自然の牙をまともに見て平然と出来ねえのは仕方がねえことか…

ク「何なだよこの泉はよ…！！」

千「あらゆる化学産業の根幹を成す、
その薬品の名はーーー『硫酸』だ…！」