ヴィランが15人 ページ17
千空side
前に出ようとしたゲンを引き留めたヴィダ
その目には確かな覚悟があった
マ「あー?顔隠してあからさまに怪しいなぁテメー」
カ「空の怒りを呼んだのは貴様か?ムハハハ!!
自分から殺されに来るとはいい度胸だ!」
どうする気だ?
ヴィダ
「殺す?俺を殺しても雷は止まらねぇよ」
ト「なあーに適当な寝言…」
マジックかなんかで丸め込む気か?
それならゲンでよかったはずだ…
ヴィダ
「嘘だと思うなら、予言してやるよ…!
今から、雷が落ちる…3…2…一…」
ーーードッシャァァァン!!!
「「ナッ!!?」」
落雷の発生時間をドンピシャで当てやがった…っ?!
んなこと、
なんの設備もないこの世界で感覚だけで
的中させることなんぞ不可能に等しい行為だ…!
しかもブラフも心理誘導も呼び動作もなし…!
落雷の位置的に避雷針の可能性も低い。
コイツ…すべて把握していたのか…!?
雷雲が発生してからまだ一時間も経ってねぇ。
この短時間で気温、湿温、風速、現在地の高度、
雷雲の規模から旧世界ではない
3700年後の気象予想と落雷予想
気が遠くなるほどの計算
膨大な情報を人間一人の脳で処理出来るわけねえ!
今やったのはマジもんの【未来予知】
科学の脳、
スーパーコンピューターでも
完璧な落雷予想はつかないはずだ、
それを…今、この一瞬でやったのかコイツは…!!
だがその分脳への負担は計り知れねぇ…
ヴィダ
「どうだあっただろう?
今からあの山で大きな雷が落ちる
この予言が外れたら俺を焼くなり煮るなりしていい」
なっ、あの馬鹿!自分を犠牲に!!
『ヴィダテメー…!!』
思わず声を出すとアイツは少し振り向いて目を細めた
まるで、これが最善だと言うように
お前は、自分を犠牲にするのか…
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ディ - 凄い...誤字ってる...もっと伸びてぇ... (2022年1月28日 17時) (レス) @page33 id: c53182e634 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まっしろ | 作成日時:2021年1月24日 21時