自由になったアイドル (ページ4)

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IDOLー52 ページ4

事務所と寮の説明を教えてもらいながら、
私はホークスさんに自分の部屋を教えてもらった

ﾎｰｸｽ「此処がAの住む部屋ね

それと、夜にAの歓迎会をするから～」

ホークスさんはそれだけ言って、
ヒーロー活動に戻ると行ってしまった

『此処が私の住む場所…』

中に入ると、必要最低限の物があるくらいでとってもシンプルな部屋で使いやすそうだ

『…今日は沢山の事があった』

私は今日の出来事を思い出していた
自由になれたのは凄く嬉しい

でも、それともう一つ気になるのが

『……ファンの皆は私の事をどう思うのかな…』

自分の身勝手なまま、
あんな事件を起こしてしまった嫌われたかも

私はそう思うと、気分が沈んでいく
歌を歌うのは嫌いと言うより、むしろ好きだ

でも、こんな金儲けの為に歌いたくなかった

『………眠い』

私は、考え過ぎて少し眠くなった
ゆっくりと瞼を閉じて夢の世界に入る

ーーーー

ﾎｰｸｽ「おーい！起きてください！」

誰かが、私を呼ぶ声が聞こえて
ゆっくりと瞼を上げるとそこに居たのは

ﾎｰｸｽ「そろそろ、歓迎会が始まるから呼んできたよ」

目の前に、ホークスさんがいた
歓迎会？私は頭に疑問符が浮かんだけど、
すぐに、ホークスさんが言っていた事を思い出す

『あっ！ありがとうございます！』

私は、
そのまま前を歩くホークスさんの元まで少し走る

着いてみると、
沢山の料理や飾り付けまでされてある

『わぁ！凄い！！』

そんなとき、

「「「Aちゃん！
ようこそ、ホークス事務所へ！！！」」」

皆さんが、いっせいにクラッカーを鳴らして歓迎する

『！あり、ありがとうございます！！』

私は、嬉しくて涙が両目から出た
そんな私を皆は優しい眼差しを向けてくれた

ﾎｰｸｽ「それじゃ、主役も来たし！料理食べよか！」

ホークスさんの合図と共に、
皆さんは料理いっせいに食べ始める

私がどれを食べようか迷っていると、沢山のヒーローがこれも、あれもと私のお皿に料理を乗せる

『｟どうしよう…｠』

私は、元々食事をする事が少なく
私の胃は完全に収縮してしまいこんな沢山の量は無理

でも、せっかく皆さんが選んでくれたから…！
私は、目についたタコ焼きをひと口食べてみる

『｟もう、お腹いっぱいかも…！｠』

私が中々手を動かさないのに、
気づいたホークスさんは私に尋ねてきた

ﾎｰｸｽ「もしかして、あまり食べられなかと？」