自由になったアイドル (ページ3)

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IDOLー51 ページ3

子どもの発言に気づいた、
ホークスさんが注意するけど私は平気だと答えった

『そうですね、今なら心から歌える気がする』

全員が私に注目の視線を向ける
私は深く深呼吸して、大好きな歌を紡ぐ

『聞いてください、you』

私は沢山の人に感謝を込めて歌う

私を助けてくれて、ありがとう

私の鎖を解いてくれて、ありがとう

私に自由をくれて、ありがとう

沢山の感謝のありがとうを伝えって歌う

歌い終わると、周りは静寂に包まれる
私はかたく目を瞑る、今更無理だよね…

「凄か…」

「ばり凄か…！！」

えっ？皆の反応は私を裏切る返事だった
私は顔をゆっくり上げると、
皆の顔がキラキラと輝く目を向ける

ホークスさんも固まっている

「生で聞くと、ばり凄か……！」

ホークスさんは意識を戻したのか、
人が集まって騒ぎになる前に

私を事務所まで運ぶ

ﾎｰｸｽ「ばりやがか……！

それにしても、本当にAさんは綺麗な歌ですね」

ホークスさんに褒められて、
褒められ慣れていない私は頬が赤くなるのを感じる

ｻｲﾄﾞｷｯｸ「あっ！やっと帰ってきたと！？」

男の人がこっちに向かってきて瞬間に
事務所の人達がいっせいにこっちに向かう

ｻｲﾄﾞｷｯｸ「本当に連れてきたんですね…」

ﾎｰｸｽ「うん！
これから、ここの寮に泊まるからよろしくね！

皆にも説明よろしく！」

そう言った途端、男の人は溜め息をつく

なんだろう、こうゆう人のことを確かシャルティアさんは、苦労人？って呼んでいた←

『大丈夫ですか？』

私はあまりの萎れた彼に、問いかけた

ｻｲﾄﾞｷｯｸ「もう、慣れてるから…」

相当疲れてるみたい…
ここにお邪魔するんだから、少しでも役に立ちたい！

『えっ、と、
私でよければ歌を歌って癒すことが出来ますので、

何かあったら相談して欲しいです』

私がそう言うと、
事務所全員がうちも、俺も、と手を挙げる

そんな人達をホークスさんは喝を入れて
仕事に戻させる

ﾎｰｸｽ「Aさんは、
病み上がりなんだから無茶したらダメですよ

それと、寮の場所と説明をしますから、
ちゃんと聞いてくださいね」

『…あの先程から私の名前にさん付はいりません』

そう言うとホークスさんは、
目を見開いていいの？と問い掛けてくる

『フフ、私は、ホークスさんより年下なのでさん付けは少し可笑しいですよ』

少し間を開けて、頷いてくれた

ﾎｰｸｽ「それじゃ、説明するよA」