自由になったアイドル (ページ14)

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IDOLー62 ページ14

『…どうして？』

もう2度と握らないはずのマイク…！
握る資格、歌う資格なんてないのに…！

『…でも！』

私は前を見る、
ボロボロになりながら戦うオールマイト。

大人数相手に戦う爆豪さん。

『！！わ、私の歌を聞けッ！！！！』

ｵｰﾙﾏｲﾄ「なっ！何をするんだ？！」

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ「無駄だよ」

『ふぅーー、はぁーー』

怖い、手が震える、足が震える。今すぐにだって逃げ出したい。どうして？私が？って思ってしまう。そんなことを考えてしまう私が大っ嫌い！！

『私は守られってばっかりのお姫様じゃない！！』

『オールマイト！！爆豪さん！！私が歌でサポートします！！』

ｵｰﾙﾏｲﾄ「！！わかった！！」

爆「！！俺一人で平気だ！！」

『歌に想いをッ！！』

オールマイト、爆豪さんに力を与えるように！！今の私が出せる全力の歌を！！

ーーーーーー
オールマイトside

ｵｰﾙﾏｲﾄ「凄い！！」

少女が歌を歌い出した瞬間に、体の奥底で力が湧いてくる。いくらでも、戦えそうな気がする。

ｵｰﾙﾌｫｰﾜﾝ「なるほど。これが彼女の力か……」

ｵｰﾙﾏｲﾄ「お前の相手は私だッ！！」

必ずお前を今度こそ倒してみせる！！

ーーーーーー
爆豪勝己side

爆「！！力が！！」

なんだ？あの女が歌を歌いやがったら、急に体が軽くなりやがった！！意味わかんねえけど！！

爆「全員ぶっ殺してやるッ！！！」

ﾏｸﾞﾈ「な、なによ？！
今すぐにあの女を止めないと！！」

しまった！！？敵が！！

爆「避けろッ！！」

ーーーーーー

『大丈夫です！！』

向かってくる敵に歌で動くな、と想いを乗せる！！
途端にマグネは、その場で体が動かなくなってしまった！！

ﾏｸﾞﾈ「はぁ？！何よこれ！！」

そのときだった、
空から違う人の声が聞こえた。

切「来い！！！！」

爆豪さんは私を抱き抱えて個性で空を飛ぶ。
えっ？！私いま空飛んでいるの？！

切「爆豪だいじょ……、
ええぇぇぇ？！？ド、ドール！！？な、なんで？！」

『説明は後でします！！今はこのまま逃げましょう』

でも、どうして？逃げられたのに、ずっと心の中の霧が晴れないの？嫌な予感がしてしまう。

『…オールマイト……どうかご無事で…！』