IDOLー3 ページ4
ヴィラ「今日も大人気だったなァ、ドール？」
『…はい…』
ヴィラ「今日だけでいくら稼いだか分かるか？
ハッハハ、
3日後には、お前は日本に向かってもらう
くれぐれも、
逃げ出すなんて馬鹿な事は考えるなよ？
また、大事な人を失いたくないだろ？
わかったら、3日後に備えておけ」
ニヤニヤと笑を浮かべたヴィラが肩に手を置く
それだけで私の肩はびくりと僅かにはねる
否、正確に言えば"奴が触れるだけで"だ
少しの会話をした後、
ヴィラは私の元から去っていった
表向きは、私のプロデューサー
ウラでは、私の「持ち主」
幼い頃から、
まるで奴 隷のような扱いを受けてきた
今は、
ただアイツの商売の道具として使われているだけだ
ヴィラは「ドール」の人気のためなら、何でもする
ただ、それは決していい意味ではない
いつから、憎んでいたのだろう
いつまで、憎めばいいのだろう
人を憎む人間が、アイドルとして人を楽しませるなんて言っていいのだろうか
ファンの皆は知っているのだろうか
私が歌うのは、
ファンのためではなく自分を守る為なのだと
私が歌うのは、アイツの金儲けの為なのだと
あぁ、罪悪感でいっぱいだ
「…ドールさん？」
『ｯ!! すみません、すぐ着替えます!!』
ヴィラが立ち去ったあともその場を動かず、
唇を噛み締めスカートの裾を握るわたしを
不思議に思ったスタッフに声をかけられ、
ようやくハッとした。
高いヒールを鳴らしながら、
慌てて楽屋へと向かった
私に逃げるなんて、選択肢はない
そんなものは、とっくに消えてしまったから
『……辛いよ…、もう、やめたい……！』
私の願いなんて、
叶うはずのないのに、どうしても願ってしまう…
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まっしろ(プロフ) - 鈴さん！マヂですか！？教えてくれて本当にありがとうございます！！ (2021年4月11日 16時) (
レス) id: 1acc3e8b90 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - こんにちは！とても面白いですが、誤字が、、、、。体育祭の時点ではまだホークスがNo.3だと思うのですが、体育祭らへんとその後のライブらへんでNo.2になっています、、！ (2021年4月11日 16時) (レス) id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっしろ | 作成日時：2021年2月22日 20時
