IDOLー20 ページ21
『シャルティアさん!!』
部屋にいろと言われていたことも忘れ、
咄嗟にシャルティアさんの元へ駆け寄った。
ｼｬﾙﾃｨｱ「部屋にいなさいと、いった だろう……？」
『でも、シャルティアさん撃たれて…っ！』
べちゃり
手の掌に着いた、赤く黒い液体
初めて触れた、自分以外の人間の血液だった
ｳﾞｨﾗ「元々、お前を買った奴を殺して更に金をむしろうと思ってたんだが__
人間屋の外の島に住んでたとは思わなかったよ。探すのに手間取っちまった」
ハハハ、と高らかに笑うヴィラは、
仲間たちと一緒にシャルティアさんの家を漁り始めた
やめて、やめて…！
どうして、どうして…！
私は困惑と怒りが腹の底から沸いてくる
ｼｬﾙﾃｨｱ「Aちゃん……!!」
『シャルティアさん…!!ち、血が止まらないよ…!!』
ｼｬﾙﾃｨｱ「きっとぼくは、 ｹﾞﾎｯ あと少しで 死んでしまう…」
『やだ、やだ!! まだ一緒にいよう?! 私、もっといい子になるから…!!だから！だから…！』
ｼｬﾙﾃｨｱ「はは…、っ、きみは十分いい子だったさ…
ごめんね、助けて あげられなく て」
『シャルティアさん…っ、だめだよ…!!』
ｼｬﾙﾃｨｱ「最後に、一つだけ 聞いて くれるかい……？」
.
シャルティアさんの、
血に濡れて震える手が私の手に触れた
ｼｬﾙﾃｨｱ「この世界は、…広い。
いつか…きっと、君だけの自由を 見つけられる
.
ぼくは、この8ヶ月 とても楽しかった…。
君は、自由になれるんだ。
.
だから、＿＿＿＿」
『…………シャルティア、さん…？』
シャルティアさんの言葉は、
最後まで紡がれることは無かった
ｳﾞｨﾗ「丁度、感動のお別れの時間は終わったみたいだなァ？
おら、行くぞ」
ヴィラの合図で、
私の体が宙に浮いて、肩に担がれた。
『やだ!! ねぇシャルティアさん!!!!
たすけて!! 起きてよ!! シャルティアさん!!!!!!』
男の肩の上で暴れても、叫んでも
何も変わらなかった
シャルティアさんは目を覚まさない
私を助けに来てくれない
私はどんどん飛行機に近付き、飛行機に乗せられる
『シャルティアさん!!!!!!』
手のひらに残る、最後に触れていた
震えて動かなくなったシャルティアさんの手の感覚が
ひどく冷たく残っていた
もう独りぼっちは嫌だよ…！
誰か、誰か、たすけてヒーロー…！
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まっしろ(プロフ) - 鈴さん！マヂですか！？教えてくれて本当にありがとうございます！！ (2021年4月11日 16時) (
レス) id: 1acc3e8b90 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - こんにちは！とても面白いですが、誤字が、、、、。体育祭の時点ではまだホークスがNo.3だと思うのですが、体育祭らへんとその後のライブらへんでNo.2になっています、、！ (2021年4月11日 16時) (レス) id: df5b843723 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まっしろ | 作成日時：2021年2月22日 20時
