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「起立、気をつけ、礼。」
「ありがとうございましたー。」
4時間目終了のチャイムが鳴り、教室が途端に騒がしくなる。
あー、どうしよ...。佐久間くんと一緒にお昼ご飯を食べられる気がしない。
仮病を使うにも、もしかしたら保健室に花恋ちゃんが居るのではと思うと、とてもじゃないが行けない。
うぅ、。トイレにこも――
阿部「Aちゃーん、どうしたの？行かないのー？」
『は、！あ、いや...。今行きます、。』
断れるはずもなく、虚しく阿部ちゃんの後を着いていく。
佐久間くんと会った時どんなリアクションをすればいいか考えながら食堂までの廊下を歩いていると
阿部「Aちゃん、さっきから考え事？心ここに在らずって感じの顔してるけど。」
阿部ちゃんに様子がおかしいのがバレていたみたいだ。
『いや、なんでもないよ、？』
とっさに誤魔化してみたけどそんなの通用していないようで、阿部ちゃんの目が痛い。そんなに見ないで！
多分、阿部ちゃんも目黒くんも気づいてるんだろうな。
私が佐久間くんの事が好きってこと。
それにさっきの出来事を気にしていること。
いつまでも浮かない顔の私を見てか、阿部ちゃんが話し出す。
阿部「まあ、余計なお世話だったら申し訳ないんだけどさ。問題から逃げてたっていつまでも解決なんかしないし、逆に望まない結末になるかもしれないから」
阿部「借りれる力は借りて、周りの事なんか気にしないで、
後悔しないようにしてね？」
ほらやっぱり、阿部ちゃんは何でもお見通しだ。
逃げることしか考えてなかった自分が馬鹿馬鹿しく思えるくらい、阿部ちゃんの言葉は私を安心させ、力をくれる。
『...阿部ちゃん、。いつも、ありがと。』
阿部「ふふ笑。急にどうしたの？笑」
本当に阿部ちゃんと友達でよかった。さっきまで薄暗かった視界がスっとクリアになってきた。
佐久間くんが向き合いたい人がいるように、私も向き合いたい人がいる。
思い描く結末にはならないかもしれないが、さほど怖くは無くなった。
だって私には頼もしい友達がついてるんだもん。
『なんでもない！あー、お腹すいたー。』
阿部「そうだね。何食べる？」
『親子丼の気分かなぁー？』
阿部「おーいいねぇ。」
私も、きちんと向き合おう。
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りん(プロフ) - ともみさん» 嬉しい言葉をありがとうございます！試行錯誤しながらお話を書いている最中です。更新スピードが遅くて申し訳ないのですが宜しければ最後まで見守っていただけると嬉しいです！ (10月15日 23時) (
レス) id: cf3626ee22 (このIDを非表示/違反報告)
ともみ(プロフ) - キュンキュンして一気に読んでしまいました♡お仕事で大変だと思いますが、2人がくっつく下りまででも書いていただけることを楽しみにしております♡ (10月3日 0時) (レス) id: c4a1412d4d (このIDを非表示/違反報告)
りん(プロフ) - 糸山露子さん» 最近仕事でいっぱいになっていたり作品が思い通りに書けずに削除しようか悩んでいましたが、あなたのコメントがきっかけになり、また再開する事にしました。ありがとうございます！ (8月19日 22時) (レス) id: cf3626ee22 (このIDを非表示/違反報告)
糸山露子(プロフ) - 続編が読みたいです。 (8月1日 8時) (レス) @page9 id: b4b34b6799 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りん | 作成日時：2023年2月6日 23時
